週刊ベースボールONLINE

コーチングスタッフベストナイン

週べが選んだ12球団コーチングスタッフ勝手にベストナイン!/ヤクルト編

 

 12球団の監督、コーチは年齢、選手時代の経歴、実績もバラバラ。週刊ベースボール3月18日号で、彼らが現役時代の全盛期にあると仮定し、球団別にベストナインを選んでみた。 
 今回は、その中からセ・リーグ2位のヤクルトをピックアップし、紹介する。異論反論も多いと思うが、ご勘弁を。

打線はパワー不足も堅守・機動力で勝負


どっしりの存在感で小川監督はセンター


投手
[先発]
再生工場で生まれ変わった雑草男
田畑一也
Kazuya TABATA
[投手コーチ/50歳]
1992─02ダイエー・ヤクルト・近鉄・巨人 右右
166試合登板、37勝36敗1S、防御率4.14
野村克也監督の再生工場で96年から2年連続2ケタ

[中継ぎ]
史上屈指の快速球サウスポー
石井弘寿
Hirotoshi ISHI
[投手コーチ/42歳]
1996─11ヤクルト 左左
339試合登板、27勝15敗55S、防御率2.66
150キロ台中盤の快速球で押した左のリリーバー

[抑え]
史上2位286S、ツバメの守護神
高津臣吾
Shingo TAKATSU
[二軍監督/51歳]
1991─07ヤクルト・MLB・ヤクルト 右右
598試合36勝46敗286S、防御率3.20
サイドからのシンカーが武器。MLBを足せば313S

[捕手]
近鉄劇的優勝決めた勝負強い強打者
北川博敏
Hirotoshi KITAGAWA
[二軍打撃コーチ/47歳]
1995─12阪神・近鉄・オリックス 右右
1264試合、1076安打、102本塁打、29盗塁、打率.276
入団時捕手でその後一塁手に。01年優勝を決めた満塁弾

[一塁手]
勝負強きパワーヒッター
宮出隆自
Ryuji MIYADE
[打撃コーチ/42歳]
1996─12ヤクルト・楽天・ヤクルト 右右
701試合、458安打、39本塁打、15盗塁、打率.277
投手で入団し02年から野手に。05、06年がレギュラー

[二塁手]
攻守に光ったID野球の名脇役
土橋勝征
katsuyuki DOBASHI
[内野守備走塁コーチ/51歳]
1987─06ヤクルト 右右
1464試合、1121安打、79本塁打、35盗塁、打率.266
地味ながら相手投手が嫌がる打撃と堅守が光った名脇役

[三塁手]
マシンガン打線の斬り込み隊長
石井琢朗
Takuro ISHII
[打撃コーチ/49歳]
1989─12横浜・広島 右左
2413試合、2432安打、102本塁打、358盗塁、打率.282
98年横浜日本一の斬り込み隊長。遊撃手だが今回は三塁

[遊撃手]
史上屈指の名遊撃手
宮本慎也
Shinya MIYAMOTO
[ヘッドコーチ/49歳]
1995─13ヤクルト 右右
2162試合、2133安打、62本塁打、111盗塁、打率.282
その守備力は歴代屈指。打ってもつなぎと粘りは超一流

[左翼手]
外野のスーパーサブ
河田雄祐
Yusuke KAWADA
[外野守備走塁コーチ/52歳]
1986−02広島・西武 右左
574試合、137安打、6本塁打、53盗塁、打率.223
地味ながら外野の控えとしてなくてはならない存在

[中堅手]
背中で引っ張る練習の虫
小川淳司
Junji OGAWA
[監督/62歳]
1982─92ヤクルト・日本ハム 右右
940試合、412安打、66本塁打、13盗塁、打率.236
レギュラーへの完全定着はないが2ケタ本塁打は3回

[右翼手]
移籍で開花した2年連続盗塁王
福地寿樹
Kazuki FUKUCHI
[二軍外野守備走塁コーチ/44歳]
1994−12広島・西武・ヤクルト 右両
1009試合、650安打、20本塁打、251盗塁、打率.272
ヤクルト移籍1年目の08年から2年連続盗塁王に輝く

[指名打者]
巧打の内野手ユーティリティー
杉村繁
Shigeru SUGIMURA
[巡回コーチ/62歳]
1976─87ヤクルト 右左
449試合、147安打、4本塁打、1盗塁、打率.228
レギュラー定着はならなかったが打撃センスは高かった

打順
(右)福地寿樹
(遊)宮本慎也
(三)石井琢朗
(捕)北川博敏
(一)宮出隆自
(中)小川淳司
(指)杉村繁
(左)河田雄祐
(二)土橋勝征

打線に漂う危険な香り


 セのダークホークス的存在だ。

 投手は、先発が野村克也監督時代の「優良再生製品」の田畑一也。中継ぎは左腕史上最速とも言われた石井弘寿、抑えは266セーブと史上2位のセーブ数を誇る高津臣吾と、レベルは高い。右の中継ぎは松岡健一(二軍投手コーチ)もいる。

 キャッチャーには、本格開花は外野手転向後だったが、打線を考え、入団時は捕手だった北川博敏を選んだ。

 内野守備は堅い。ファーストが宮出隆自、セカンドは玄人好みの守備職人・土橋勝征、サードは横浜の韋駄天・石井琢朗を置く。石井の本職はショートだが、この男がいるから仕方ない。宮本慎也、史上屈指の守備力を誇る遊撃手だった。

 外野は、レフトから河田雄祐、小川淳司、福地寿樹と並ぶ。指名打者はベテランの経験を尊重し、杉村繁とした。打線はやや長打力に不安あるが、2年連続盗塁王の一番・福地から宮本、石井の名球会コンビでチャンスを広げ、01年にはサヨナラ本塁打で優勝を決めた四番の北川、下位打線にはクセ者、土橋らがおり、“何かをやらかしそうな”危険な香りを漂わせている。

 橋上秀樹(二軍チーフコーチ)は対左、松元ユウイチ(二軍打撃コーチ)は対右の代打。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング