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衝撃の新ユニフォームで東海大会初戦を突破した県岐阜商

 

昨年3月から母校・県岐阜商を率いる鍛治舍巧監督(左端)。新ユニフォームとなった東海大会1回戦(対中部大第一)で“初陣”を飾っている


 衝撃のユニフォームだった。5月24日、東海大会1回戦(対中部大第一)で初めて披露された、県岐阜商の新デザインである。

 同校は春夏を通じて56回の全国大会出場を誇る(通算87勝)。春3度、夏1度の優勝は、いずれも戦前であり「古豪」と呼ばれる全国屈指のレジェンド校だ。

 同校野球部は岐阜県内で抜群の知名度と人気があり、そして注目度も高い。歴史と伝統を重んじる風潮があった県岐阜商で、野球部の「顔」とも言えるユニフォームのモデルチェンジは驚きであった。

 これまでは白地に濃紺で「GIFUSHO」とシンプルであっただけに、以前の面影はほぼない。帽子も濃紺に「G」マークであったが、「Ken gifusho」と筆記体。今回、旧デザインを踏襲しているのは胸の「GIFUSHO」の書体だが、色がついてしまっているので、何とも「継承した」とは言い切れない部分もある。

 昨年3月から母校を率いる鍛治舍巧監督は2017年夏まで秀岳館高(熊本)を率いた。同校でもグレー地から大幅なリニューアルをしたが、今回の新ユニフォームとそっくりである。秀岳館高では16年春から17年夏まで4季連続で甲子園に出場。3度の4強へ導き、目に飛び込んでくる黄色と青色のユニフォームは、全国でもすっかりお馴染みとなった。

 なぜ、この2色なのか――。鍛治舍監督がかつて在籍した松下電器(現パナソニック)野球部の配色をモチーフにしており、オール枚方ボーイズ(中学硬式野球チーム)を率いた際も青と黄色を採用。つまり、鍛治舍監督がこだわるカラーなのである。令和元年に、新たな夢へ挑戦する意気込みを感じた。

 とはいえ、県岐阜商は学校創立1904年の伝統校である。過去に多くの卒業生、野球部からも優秀な人材を輩出している。球場に足を運ぶ熱心なオールドファンを含めた関係者の感想をぜひ、聞いてみたいものである。

写真=田中慎一郎
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