2019年11月26日、新人王の発表が行われる。今シーズンも各チームで新人選手が活躍したが、セ・リーグでは
ヤクルトの
村上宗隆と
阪神の
近本光司の一騎打ち、パ・リーグでは
ソフトバンクの
高橋礼の受賞が有力視されている。では、新人王を最も多く輩出したチームはどこなのだろうか?
最多は巨人だが……
1950年から2018年までの最優秀新人受賞者の所属チームを調べ、選手の多い順に以下にまとめてみた。※前身チームも含む
1位 巨人……19人
2位
西武……14人
3位
日本ハム……13人
4位 ソフトバンク……11人
5位
中日、ヤクルト……10人
7位
広島、
オリックス……9人
9位
DeNA、阪神……8人
11位
ロッテ……7人
12位
楽天……3人
過去69年で最も多く新人王を輩出しているのが巨人。最初に受賞したのは1951年の
松田清で、以降は
広岡達朗(1954年)、
藤田元司(1957年)、
長嶋茂雄(1958年)、原辰徳(1981年)、
上原浩治(1999年)など、球史に名を残すレジェンドが受賞している。
次に人数が多いのは西武。西鉄時代は
中西太(1952年)、
豊田泰光(1953年)、
稲尾和久(1956年)など5人が受賞しており、西武になってからは
清原和博(1986年)、
松坂大輔(1999年)、
源田壮亮(2017年)など9人が新人王に輝いている。
日本ハムも13人と多く、東映時代の1959年に
張本勲がチーム最初の新人王を受賞。日本ハムになってからは8人の新人王を輩出している。特に2000年以降では5人が受賞と、巨人と並んで最多。今年受賞が有力視されている高橋礼が所属するソフトバンクは、これまでに11人が受賞している。このうち7人は南海時代。ダイエー、ソフトバンク時代が4人という内訳だ。
一番少ないのが楽天だが輩出ペースは西武以上
一方、人数が最も少ないのが3人の楽天。ただ、楽天は球団創設が2004年(新人王の対象となったのは2005年から)なので、他球団より少ないのは仕方ないこと。むしろ、2005年からの14年間で3人も出しているのはすごいことだ。14年間で3人なら、69年間でおよそ15人のペース。西武を超えて2位となってもおかしくないペースなのだ。
また、巨人と並ぶ名門の阪神が8人しかいないというのが意外なところ。過去には
田淵幸一(1969年)、
岡田彰布(1980年)が受賞。直近では2016年に
高山俊が受賞しているが、ライバルの巨人には遠く及ばない人数だ。
ちなみに、2004年の合併吸収で消滅した近鉄バファローズは、
大石大二郎(1982年)、
阿波野秀幸(1987年)、
野茂英雄(1990年)など5人の新人王を輩出している。
新人王に村上が選ばれるとヤクルトは11人目、近本なら阪神は9人目。ソフトバンクは高橋が12人目になる可能性が高いが、果たしてどうなるのか。新人王発表は11月26日だ。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM