年男になった1年は干支の守護が得られるという説がある(反対に気を付けないといけない1年になるという説もあるが……)。2020年の干支は「ねずみ」なので、ねずみ年の選手にとって2020年はあらためて気合を入れ直し、さらなる活躍を目指したいところだろう。今回は、「2020年の飛躍を期待したいねずみ年生まれの現役選手」を紹介する。
1984年生まれは巻き返しを期待したい選手ばかり
まず注目したいのは2019年オフに
楽天から
ヤクルトに移籍した
嶋基宏だ。長きにわたり楽天を支えてきたベテランだが、今季は自己ワーストとなる57試合の出場にとどまり、無念の1年となった。新天地で心機一転、出場機会を得るところからスタートとなる。
ウラディミール・バレンティンも新天地に活躍の場を求めた年男だ。2019年は33本塁打を放つも、9年間過ごしたヤクルトから
ソフトバンクに移籍。2年総額10億円の年俸に応える活躍を期待したい。
2019年は不振だった楽天の
岸孝之や、広島の長野久義もねずみ年生まれ。2019年、岸は序盤から歯車がかみ合わないもどかしいシーズンを過ごし、3勝5敗と実力が発揮できなかった。2018年オフに
巨人からFAの人的補償で移籍した長野も、要所要所では活躍したが、期待に応えられたかというと難しい。2020年は再び輝きを取り戻せるかに注目だ。
ほかには、
オリックスの
増井浩俊、ヤクルトの
坂口智隆と
雄平、ソフトバンクの
長谷川勇也などが年男。外国人選手では、広島の
クリス・ジョンソン、オリックスの
ブランドン・ディクソンといった、チームの柱として活躍する選手もねずみ年・1984年の生まれだ。
1996年生まれはさらなる飛躍が期待される選手が勢ぞろい
1996年生まれの筆頭は巨人の岡本和真だろう。2019年の序盤はなかなか波に乗れなかったが、終わってみればチームトップタイの94打点を記録。本塁打も31本とチームのリーグ優勝に大きく貢献した。年男の2020年はさらなる飛躍が期待される。
2019年にブレークしたソフトバンクの
周東佑京も1996年生まれ。プレミア12でも活躍して世界からも注目された逸材は、2020年はさらに上の成績を目指したいところだ。入団1年目ながらレギュラーに定着し、124試合に出場した楽天の
辰己涼介、入団1年目で交流戦史上初の首位打者になったオリックスの
中川圭太も、2020年注目の年男だ。特にシーズン最下位だったオリックスにとって中川の成長は必須といえる。ほかには、シーズン中盤以降の活躍が目立った
DeNAの
伊藤裕季也や、コンスタントに出場機会を増やしている
日本ハムの
清水優心にも期待したい。
ルーキーながら65試合に登板し、チームのCS進出、日本一に貢献したソフトバンクの
甲斐野央も年男だ。DeNAの
上茶谷大河、
西武の
松本航も飛躍が期待される選手。2019年はともに7勝を挙げる活躍を見せたが、ぜひ2ケタ勝利に挑んでもらいたい。
5年目を迎える日本ハムの
石川直也は、2019年は抑えとしての活躍が期待されていたが不振で中継ぎに降格。60試合に登板と奮起したが、2020年は目標である「抑えに定着」を果たしたいところだ。ほかにもオリックスの
田嶋大樹や楽天の
安樂智大も、巻き返しが期待される選手だ。
2020年シーズンは、今回紹介した選手も年男ということで一層の気合が入っているだろう。今シーズン、試合を見るときはこうした「年男」に注目してみてはどうだろうか。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM