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Bクラス最多は? 各チームのAクラス、Bクラスの回数を調べてみた

 

 2019年のセ・リーグは巨人DeNA阪神広島中日ヤクルトという順位になった。中日は球団ワーストの7年連続Bクラスという残念な結果に終わったが、そもそも中日は過去に何度Bクラス入りしているのだろうか。暗黒期の長かった阪神もBクラスの回数が多そうだが、具体的に何回なのだろうか。各球団のAクラス入りの回数、Bクラス入りの回数を調べてみた。

セ・リーグは巨人が圧倒的


原辰徳監督が復帰した昨年、Vを奪回した巨人


 まずは、セ・リーグ6球団の「1950年から現在までの順位」と「Aクラス・Bクラス入りの回数」を以下にまとめた。

セ・リーグ6球団順位別回数



巨人   Aクラス:62回、Bクラス:8回
中日   Aクラス:46回、Bクラス:24回
阪神   Aクラス:39回、Bクラス:31回
広島   Aクラス:25回、Bクラス:45回
ヤクルト Aクラス:20回、Bクラス:50回
DeNA  Aクラス:18回、Bクラス:52回

 巨人はAクラス62回、そのうち37回が1位と圧倒的な成績だ。Bクラスになったことも8回しかなく、最下位もたった一度だけ。「球界の盟主」と呼ばれるだけの成績を残している。巨人がBクラス入りした際には首脳陣や選手に相当な批判が集まるが、これだけ上位進出が当たり前だと、下位低迷は「事件」なのだ。

 巨人の圧倒的な強さの前に「割を食ってしまっている」のが中日だ。2位は通算24回とリーグ最多。そのすべてで巨人の後塵を拝しているわけではないが、仮に巨人がもう少し弱ければ、中日が1位になった回数はもっと多かっただろう。阪神も1990年代の暗黒期のイメージが強いが、Aクラス39回、Bクラス31回とAクラス入りの方が上回っている。2位も19回とリーグで2番目。意外と健闘しており、中日と同じで巨人がいなければ1位になる機会も多かったかもしれない。

 DeNA、広島、ヤクルトはBクラスになった回数が上回っている。中でもDeNAとヤクルトはBクラスが50回以上と多く、DeNAに至っては6位が24回とかなり厳しい成績だ。また、広島はリーグが6球団になって以降は5位が19回と「リーグで最も最下位を免れているチーム」でもある。

パ・リーグは西武とソフトバンクの成績が目立つ


西武は昨年、連覇を達成した


 次に、パ・リーグについても同様に1950年から現在までの順位とAクラス・Bクラス入りの回数をまとめた。

パ・リーグ6球団順位別回数



西武     Aクラス:48回、Bクラス:22回
ソフトバンク Aクラス:44回、Bクラス:26回
オリックス  Aクラス:34回、Bクラス:36回
日本ハム   Aクラス:31回、Bクラス:39回
ロッテ    Aクラス:27回、Bクラス:43回
楽天     Aクラス:4回、Bクラス:11回

 Aクラス入りの回数が多いのが西武とソフトバンク。ともに常勝と呼ばれるほどの黄金期と、なかなか勝てない暗黒期の両方を経験しているが、それでもトータルで見れば安定して上位進出を果たしている。ただ、ソフトバンクは6位も10回でリーグ2位。2008年に最下位になったように、他を圧倒するほど強いが、時に大きく負けてしまうもろさも内包したチームだといえる。

 オリックスも、西武やソフトバンクと同じように何年も連続してリーグ優勝を果たした黄金期を経験しているチーム。しかし、2000年代に入ってからは上位進出が少なくなり、Bクラス入りの回数のほうが上回ってしまった。現在も5年連続でBクラスに沈んでおり、なんとか巻き返しを図りたいところだろう。

 ロッテと日本ハムもBクラス入りの回数が上回っているチーム。特に日本ハムは、5位が18回とブービーの回数も多いのが特徴。2チームとも圧倒的な強さで優勝することもあるが、過去成績を見る限りでは、Aクラス入りを目指す中位ポジションが定位置のようだ。2005年に創設された楽天は、2013年に早くもリーグ優勝、日本一を経験しているが、順位をまとめてみると安定して上位進出はできていない。

 12球団のAクラス入りの回数、Bクラス入りの回数をまとめてみた。巨人や西武、ソフトバンクといったAクラス入りの回数が圧倒的に上回っているチームと、Bクラス入りがほとんどのチームとの「差が極端」なのが分かった。近年はセ・パともにAクラス入りの回数が多いチームが1位になっているが、今シーズンも引き続き過去成績が優秀な巨人や西武、ソフトバンクがAクラス入りするのか注目したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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