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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

楽天の新守護神へ粋なプレゼント

 

松井に代わるクローザーとして期待される森原



 開幕5戦目、6月24日の日本ハム戦(楽天生命パーク)でようやくセーブ機会が訪れた。3点リードの9回、マウンドに上がった森原康平は、圧巻な投球を見せる。先頭の近藤健介を146キロの直球で左飛に仕留めると、続く中田翔にはスライダーで左飛。そして最後の打者、渡辺諒をスライダーで遊ゴロに打ち取ると、マウンドに歓喜の輪が広がった。

「不安はあったけど、しっかり先頭を切ることを考えていた」と、新守護神は記念すべきプロ初セーブにホッとした様子を見せた。手にしたウイニングボールは、移籍後初勝利を挙げたこの日の先発・涌井秀章に手渡した。「普通です。涌井さんは7回をしっかり投げてくれましたので」と森原は笑顔で語った。

 ただし、この話には続きがあった。森原が試合後に更新した自身のツイッターでその様子を明かしている。

 試合後、森原が体のケアを終えてロッカールームに戻ると、涌井に渡したはずのウイニングボールが森原の椅子の上に置いてあったという。涌井いわく「『初』のほうが大事やろ!」。森原は「わくさんありがとうございます。ナイスピッチングです」と、絵文字付きの文面で感謝の言葉を述べていた。

 生え抜きと移籍組、そして先発と救援の一体感は十分で、ムードは最高潮の様子。開幕からの快進撃を強固な投手陣が支えている。

写真=BBM
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