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チームを背負う男! セ・リーグ6球団「四番打者事情」

 

広島東洋カープ



「ジャパンの四番」鈴木誠也が、もちろん広島でも四番を務める。7月13日現在、18試合すべて、スタメン四番は鈴木誠也だ。そして、結果もそれにふさわしいものを出している。打率.373はリーグ2位、得点圏打率.583、塁打数51、出塁率.481、長打率.761はいずれもリーグの規定打席到達者の中でトップ。ホームラン6本、16打点もトップを争っている。今季の鈴木誠也の打撃で目につくのは「センター返し」だ。「いろんな方向に打てたら幅が広がる」と考えて、意識しているという。今季は、センターを中心に、状況に応じてしぶとく打ち返して外野の前に落とすこともあれば、強振してスタンドに打ち込むことも。打球の飛距離も一段アップした感じの今季は、三冠王も狙える勢いだ。

読売ジャイアンツ



 18試合終了時点(7月12日時点)で17通りのオーダーを組んだ原辰徳監督だが、唯一、動かすことがなかったのが四番・岡本和真だ。四番に定着して3年目を迎え、周囲から信頼を得ていることもあるが、何より打撃が好調だった。6月19日の阪神との開幕戦(東京ドーム)こそ無安打だったものの、2戦目から10試合連続安打をマーク。一時は打撃三部門でリーグトップの“三冠”に立つなど、スタートダッシュに成功したチームの快進撃を支えた。ところが、7月7日からの関西遠征6連戦は3試合が雨で中止となり、リズムを崩したのか、何とか試合ができた3試合で2安打2打点とやや下降気味。チームも12日に首位の座をヤクルトに明け渡したが、「夏男」を自称する若き主砲の本領発揮はこれからだ。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・村上宗隆


 20歳の若き大砲・村上宗隆が全試合で四番を張っている。昨季36本塁打の村上だが、18試合を消化した7月13日時点で、本塁打はまだ3本。それでも、打点はリーグトップの20打点だ。走者をかえす役割をしっかりと果たし、同日時点で首位に立つチームの攻撃の要となっている。今季は打席の中での余裕も生まれ、「考えながら打席に立てるようになった」と村上。「チームを勝利に導くことだけを考えて、それに集中している」と、走者をかえす、チャンスメークなど、その時々に応じたバッティングを意識する。12球団最年少の四番打者だが、主砲としての自覚は強い。

横浜DeNAベイスターズ



 今季、ラミレス監督はレギュラーとしてプレー経験のない4年目の佐野恵太を四番に大抜擢。開幕から20試合を終えて、佐野はすべての試合で四番スタメン出場。打率.351、打点8と期待に応えている。まだ本塁打はないものの、三番・オースティン、五番・宮崎敏郎、六番・ロペスと続く強力打線の中で、意識して「つなぎの四番」に徹しているようにも感じられる。このまま調子をキープして、フルシーズンを四番で完走したいところだ。

中日ドラゴンズ



 打順が日替わりでコロコロと変わる中日打線において、開幕から唯一、不動の打順は「四番・ビシエド」だ。7月10日の広島戦(ナゴヤドーム)では2対2で迎えた延長10回裏、一死走者なしから劇的サヨナラ弾。2試合連発となる今季7号はリーグトップ。そう言えば、開幕戦で12球団最速の今季第1号本塁打を打ったのもビシエドだった。鋭いスイングから弾丸ライナーで打球を飛ばすのが持ち味。7月13日まで21試合を消化し、打率.313、7本塁打、19打点は十分に合格点だろう。今季だけではない。2016年の来日1年目から四番に座り、中日打線の核となっている。竜の頼れる主砲は今年も健在だ。

阪神タイガース


阪神・大山悠輔


 開幕からはマルテが四番に座り、打撃好調を維持したが7月4日の広島戦(マツダ広島)で左ふくらはぎの張りを訴え戦線離脱。その直後に代わりで入った大山悠輔が今季1号を放った。すると翌5日の同戦で四番に座り、2試合連続の本塁打を放つなど存在感を示し、そこからその役割を担っている。9日の巨人戦(甲子園)では0対0と投手戦の中、7回に右前打で出塁し、五番・ボーアの決勝2ランをお膳立て。10日のDeNA戦(甲子園)では初回に3点目となるソロアーチを架け、5回降雨コールドの中で決勝点に。さらに12日の同戦でも2打点を挙げ、勝利に貢献。昨季、四番に座り苦しんだ男が、今季覚醒の時を迎えようとしている。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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