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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

戻ってきた田中「カー君」がさらなる推進力となるか

 

左右両打席でさっそく二塁打


 2018年のパ・リーグ新人王、田中和基が8月4日、今季初めて一軍に昇格した。三木肇監督は「ファームからいい報告が来ている」とその理由を明かしたが、4年目の外野手はさっそくその期待に応える活躍を見せている。

 同日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)では8回に適時打を放ったブラッシュの代走として今季初出場を果たすと、直後に浅村の逆転2ランで生還。中堅の守備に就き、勝利の瞬間を迎えた。

 続く5日の同カードでは「九番・中堅」でスタメン出場。5回に右打席で左翼線二塁打を放ちチャンスメークすると捕逸で三進、そして小深田大翔の中前適時打で生還した。6回、今度は左打席に入り、中越えのエンタイトル二塁打。二死満塁から浅村の適時二塁打が飛び出し、またもホームにかえってきた。この日はほかに2四球と全打席で出塁して3得点。九番打者が6対0の勝利の立役者となった。

 18年に105試合に出場して18本塁打、21盗塁、打率.265でブレーク。一気にレギュラー定着と思われたが、昨季は左手首の骨折もあり打撃が低調で、59試合の出場に留まっていた。それだけに、今季に懸ける思いは強いはずだ。

 端正な顔立ちで、楽天の「マー君」ならぬ「カー君」として女性ファンの人気も高い。当面は2年目の辰己涼介とのポジション争いとなりそうだが、ルーキー・小深田を含めた3人の脚力は大きな魅力。若い力を結集して、走力を駆使する三木野球の本領発揮となるか。

写真=BBM
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