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栗山巧に贈られたのちょっぴり早い“誕生日プレゼント”

 

7月26日の千葉ロッテ戦で通算350二塁打を達成した栗山(球団提供)


 背番号1が“貫禄”でさらっていった。

「メットライフ生命presents ライオンズ7月ベストプレー賞」は、7月26日の千葉ロッテ戦、栗山巧が達成したプロ入り通算350二塁打に決定した。栗山は「メットライフ生命の皆さん、この度はライオンズ月間ベストプレー賞へのノミネート、そして、ライオンズファンの皆さん、僕をベストプレー受賞者に選んでいただきありがとうございました。大変うれしく思います」と笑顔を見せた。また1週間後の9月3日は栗山の37回目の誕生日。「いい“誕生日プレゼント”になりました!」と頬を緩めた。

 実は1カ月ほど前、「この賞は俺だ」と言わんばかりに自らのプレーを“自己推薦”した男たちがいた。それはいずれも7月23日に飛び出した“美技”を生み出した若獅子たちだ。まずは「完璧な当たり」と自画自賛した川越誠司のプロ入り初本塁打。そして、この日プロ初勝利を挙げた與座海人が見せた投直の“マトリックス・キャッチ”。さらには一発逆転のピンチで見せた鈴木将平のフェンス際でのダイビングキャッチ。この日、チームは1点差で勝利したが、それぞれの頑張りなくして勝利をものにすることはできなかっただろう。鈴木は「この賞は僕で」と8月前半に自信を見せていたが、結果は大先輩にあっさりもっていかれた格好だ。

 見えないところで競っていた若手3人たちの存在を知った栗山は笑顔。「今回残念ながら受賞に至らなかった、川越、與座、鈴木の若手3人! キミたちにはちょっと早かったかな(笑)。この賞は僕がいただきました」とにっこり。一方で「あの7月23日、3人の活躍でつかんだ勝利は、チームにとっても大きな勝ちだったと思います。これからも、みんなで切磋琢磨し合って、『今月のメットライフ生命presents 月間ベストプレ―賞は誰やろ』とファンの皆さんをたくさん悩ませられれば、チームはもっともっと上に行くと思います」と将来のレオを担う後輩たちの活躍に期待を寄せた。

 開幕から打撃好調が続く栗山。「僕も7月だけではなく、9月もこの賞を受賞できるように頑張っていきますよ!」と、どん欲に狙い続けるつもりだ。

西武ライオンズ
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