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青森から日本を代表する捕手へ。攻守でプロにアピールした弘前東・藤田青空/プロ志望高校生合同練習会

 

弘前東高・藤田青空はプロ志望合同練習会初日のフリー打撃で左越えの本塁打。シートノックでは、持ち味の強肩でもアピールした


 プロ志望高校生合同練習会(東日本会場)が9月5日、東京ドームに41人が集まって行われた。

 弘前東高の強打捕手・藤田青空は練習後のインタビュー冒頭で、家族への感謝を語った。

「青森という離れたところからやってきた。昨日の朝に出て、父、母、兄に運転してきてもらって8時間、19時30分に到着しました。レベルの高い選手ばかり。自分のできることをやろうと思った。今日1日、やってきたことを出し切れた。家族は僕の野球を応援してくれています」

 東京ドームに来るのは中学時代の修学旅行以来。楽天ジュニアでヤフオクドーム(当時)でのプレー経験があり「プロと同じ球場でできて、新鮮で楽しかった」と緊張はしなかったという。

 合同練習会に参加した理由をこう語る。

「(青森の)代替大会ではいろいろなスカウトに見に来ていただきましたが、自分のパフォーマンスができなくて後悔した。もう1回、チャンスをいただいたので、自分の持っているものをすべて出したい、と」

 遠投110メートル。「肩は誰にも負けない。シートノックの際のセカンド送球で最低限のアピールはできたと思います」。何よりも成果を発揮したのは、課題に挙げていた打撃だ。

 フリー打撃では、左翼席へ放り込んだ。

「代替大会以降、打撃を重点的に練習してきたので、1球ですけど、スタンドインできたのはうれしい。フワフワして体が宙に浮いた感じ。興奮しました」

 夢はプロ野球選手だが、その先の目標も明確だ。西武森友哉を目標とする捕手に挙げ、プロで首位打者を目指しているという。そして、生まれ育った青森への思いも大きい。

「外崎選手(修汰、弘前実高−富士大−西武)が活躍されていますが、日本を代表する選手が少ない。青森から、子どもたちから『自分みたいな選手になりたいと』と、言われるような選手になりたい」

 180センチ80キロの大型捕手は、野球で勝負する覚悟を決めている。

文=岡本朋祐 写真=高原由佳
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