巨人の菅野智之が前人未到の記録をかけて、10月6日の
DeNA戦(東京ドーム)に挑む。
前回登板となった9月29日の広島戦(マツダ広島)では、カープ打線を6回4安打1失点に抑え、開幕戦登板から12連勝とし、NPB記録の
岩隈久志(2004年、当時近鉄。現巨人)と肩を並べた。これは1938年春に
スタルヒンが記録した11連勝を超える球団新記録でもあり、「自分の力ではどうにもならない、1勝1勝の積み重ねです。野手、トレーナーさん、いろんな人に感謝を伝えたいです」と喜びをかみしめている。
2013年の入団から今年で8年目。ルーキー年から
内海哲也(現
西武)と並んで13勝を挙げるなど、早くから投手陣をけん引してきた右腕は、この日の勝利で通算99勝目(47敗。通算勝率は.678)とし、平成生まれではまだ誰も成し得ていない通算100勝に王手をかけた。
つまり、6日の登板はNPB新記録の、開幕戦登板からの13連勝と、平成生まれ初の100勝という2つの記録に挑むことになる。
「(連勝記録を)毎回意識しながらマウンドに上がるのは意外としんどいんですけど、そういう期待に応えるのも、プロ野球の醍醐味だと思いますし、自分自身も負けないでシーズンを終えられるように、頑張っていきます」と頼もしい菅野の、今季16試合目の投球に注目だ。
文=坂本 匠 写真=BBM