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頼れるベテランが多いのは? 35歳以上の選手だけの成績ランキング【パ・リーグ編】

 

 楽天小深田大翔西武平良海馬など若手の台頭があったが、チームの躍進には頼れるベテランの存在は欠かせない。では、今シーズン特に活躍したベテランとは誰だろうか。今回は「35歳以上の選手」にフォーカスを絞り、その成績をランキングにまとめてみた。
※成績は2020年11月5日終了時点、年齢は今季レギュラーシーズン中に35歳になる選手も含む

西武・栗山はチームトップレベルの成績を残す


19年目で自己最多タイのシーズン12本塁打を放っている栗山


 パ・リーグに所属する35歳以上の選手の「打撃ランキングTOP3」は以下のとおりだ。

●打率(規定打席以上)
第1位 栗山巧(37歳/西武).2805
第2位 松田宣浩(37歳/ソフトバンク).224

●本塁打
第1位 栗山巧(37歳/西武)12本
同1位 松田宣浩(37歳/ソフトバンク)12本
同1位 アダム・ジョーンズ(35歳/オリックス)12本

●打点
第1位 栗山巧(37歳/西武)67打点
第2位 松田宣浩(37歳/ソフトバンク)45打点
第3位 アダム・ジョーンズ(35歳/オリックス)43打点

●安打
第1位 栗山巧(37歳/西武)101本
第2位 松田宣浩(37歳/ソフトバンク)88本
第3位 アダム・ジョーンズ(35歳/オリックス)78本

●出塁率(規定打席以上)
第1位 栗山巧(37歳/西武).371
第2位 松田宣浩(37歳/ソフトバンク).283

●盗塁
第1位 荻野貴司(35歳/ロッテ)17
第2位 ジュリスベル・グラシアル(35歳/ソフトバンク)2
第3位 アダム・ジョーンズ(35歳/オリックス)1
同3位 松田宣浩(37歳/ソフトバンク)1

 パ・リーグは西武の栗山巧が打率、本塁打、打点、安打、出塁率といずれも35歳以上ではトップ。チームは3連覇を逃したが最後まで2位争いを繰り広げたのは栗山の活躍も大きいだろう。その栗山に次ぐのが、同年齢のソフトバンク・松田宣浩。打率は低迷しているが、本塁打は栗山と同数。リーグでは13位タイとなっている。また、オリックスのジョーンズも35歳ながらまずまずの成績だが、MLB実績のある大物外国人としては物足りない数字だ。

39歳、松坂世代の和田が奮起


今季、8勝をマークと完全復活した和田


 続いてパ・リーグ所属の35歳以上の選手を対象にした「投手ランキングTOP3」を紹介する。

●防御率(規定投球回数以上)
※規定投球回数以上到達者なし

●勝利
第1位 和田毅(39歳/ソフトバンク)8勝
第2位 岸孝之(35歳/楽天)6勝
第3位 アンドリュー・アルバース(35歳/オリックス)4勝

●勝率(規定投球回数以上)
※規定投球回数以上到達者なし

●セーブ
第1位 ブランドン・ディクソン(36歳/オリックス)16
第2位 宮西尚生(35歳/日本ハム)8
第3位 牧田和久(35歳/楽天)2

●ホールドポイント
第1位 フランク・ハーマン(36歳/ロッテ)25
第2位 牧田和久(35歳/楽天)24
第3位 宮西尚生(35歳/日本ハム)23

●奪三振
第1位 和田毅(39歳/ソフトバンク)75
第2位 アンドリュー・アルバース(35歳/オリックス)66
第3位 岸孝之(35歳/楽天)59

 こちらはソフトバンクの和田毅の活躍が目立つ。今年で39歳。いわゆる松坂世代の一人だ。ここ2シーズンは苦しい時期を過ごしたが、今季は完全復活といっていいピッチングを披露。規定投球回には到達していないが、8勝1敗とシーズンを通して好調を維持し、10月27日には優勝投手にもなっている。

 35歳以上の選手でランキングを作ってみたが、打者は西武の栗山、投手ではソフトバンクの和田の活躍が特に際立っている。年齢を重ねると思うようなプレーができず、若手の台頭によってポジションを失っていくのが一般的。それでも西武の栗山のように、若手を押しのける活躍を見せる選手もいる。果たして来季はどのベテランが若手を圧倒するプレーを見せてくれるのか。少し気が早い話だが、来シーズンを楽しみに待ちたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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