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ロッテ・沢村拓一が海外FA権を行使。最も重視するポイントとは?

 

11月30日に海外FA権を行使することを発表したロッテ沢村拓一


 ロッテの沢村拓一が11月30日、2020年シーズン中に取得した海外FA権の行使を表明した。この日、千葉市内の球団事務所を訪れ、FA権行使の申請書類を提出、今後は日米42球団との交渉が可能となり、メジャー移籍、国内移籍、ロッテ残留を含め進路を選択していくという。

 今季巨人では13試合に登板。1勝1ホールドながら、防御率6.08とふるわず、二軍、三軍を含めたファームで過ごす時間も多かった。9月に香月一也との交換トレードでロッテ移籍後は、本来の姿を取り戻し、22試合に登板、1セーブ13ホールド、防御率1.71のパフォーマンスを見せてチームに貢献。10月17日に海外FA権を取得した際には、「チームが優勝争いをしているので今はそのことしか考えていません」とコメント。全日程終了後、熟考を重ね、この日の決断に至っている。

 中大時代にもメジャー数球団から注目され、巨人加入後、自身も熱心にメジャーの試合をチェック。先発からリリーフに転向した際には最多セーブ4度獲得、MLB史上最年少(29歳11カ月)で300セーブを達成したクレイグ・キンブレル(現カブス)を研究対象にしたことも明かしている。

 会見でも「憧れももちろんありますし。夢もあります」とメジャーへの強い思いを隠さない。海を渡ることが自然の流れのようにも感じるものの、最も重視するポイントは自身の存在意義だという。

「自分の野球人生なので、悔いのないような選択をしたい」と決定には時間を要することが考えられるが、自身を一番必要とする球団で腕を振りたいという思いを明かした沢村。右腕の決断を楽しみに待ちたい。

文=坂本匠 写真=BBM
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