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有言実行でチームの中心投手となった“新人”広島・森下暢仁/2020の主役

 

新人ながら18試合に投げ、10勝3敗、防御率1.91と文句なしの成績を残した森下


「目標は新人王です」

 プロ入り前からそう口にしていただけのことはある。プロ1年目、森下暢仁は、期待に違わぬ剛腕ぶりを見せた。

 中でも圧巻だったのは、8月14日の阪神戦(京セラドーム)だ。5回二死までパーフェクト、9回二死まで1安打の快投を見せ、二塁も踏ませず先発全員の12三振を奪って2安打無四死球でプロ初完封を飾った。「ストレートをしっかり投げ切ることができたので、ほかの変化球も生きたと思います」。12奪三振の最終球はストレート7、カットボール2、カーブ2、チェンジアップ1。ストレートを中心に、すべての球種が勝負球になる、その特徴が浮かび上がる。

 新人王争いではシーズン中盤まで巨人戸郷翔征に勝利数でリードを許したが、10月10日のヤクルト戦(マツダ広島)の9勝目で逆転。さらに11月1日の中日戦(ナゴヤドーム)では2ケタ勝利と同時にシーズンの規定投球回数もクリア。防御率でもリーグトップに肉薄した(最終的に1.91でリーグ2位)。

 大瀬良大地やジョンソン、最後には野村祐輔と、チームの主力投手が次々と戦列離脱する中、いつの間にかチームで最も勝ちが期待できる存在となった。有言実行の男は2年目、どんな目標を掲げるだろうか。

写真=BBM
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