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2020ファーム総括

【西武】投手陣が低迷、一軍初安打の野手は生まれたが定着できず/2020ファーム総括

 

西武第二球場がリニューアル


今季、一軍でプロ初安打を含む2アーチを放った高木。左右に強い打球を飛ばすスラッガーだ


西武二軍
イースタン・リーグ6位
75試合28勝41敗6分、勝率.406

 西武第二球場がリニューアルし、CAR3219フィールドとなった今季、日本ハムと同率の6位タイと最下位に終わった。苦しんだのは投手陣だ。チーム防御率4.38はリーグ最下位。なかなか若手投手の台頭が見られなかったが、シーズン最終盤にドラフト7位の上間永遠、さらに三軍で体力強化に務めていた同6位の井上広輝、同育成1位の出井敏博が実戦デビュー。今後に期待を抱かせる投球を見せた。

 チーム打率.251はリーグ6位だったが、73本塁打はリーグ2位。多くの若獅子が一軍デビューを果たした。特に序盤好調だった高木渉は8月13日の楽天戦(メットライフ)で一軍初安打を放つと、9月12日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では初本塁打。高い打撃センスを見せ、確かな足跡を一軍に記した。3年目の西川愛也も待望の一軍初安打をマーク。鈴木将平も一軍で29安打を放ったが、ただケガなどもあり、一軍定着を果たした若手野手は表れなかった。

 高卒新人の川野涼多は遊撃手として二軍戦に出場し、抜群の潜在能力を発揮。育成選手の中熊大智も8月29日のイースタン・ヤクルト戦(CAR3219フィールド)で公式戦初本塁打。四国IL/徳島から入団した岸潤一郎も9月後の25試合で打率.368、3本塁打と格段の成長を示した。

 昨年7月に新しい寮と室内練習場が完成。育成環境も充実の一途をたどる。日ごろから「日々の積み重ねが大事」と力説する松井稼頭央二軍監督の下、若獅子がさらに力をつけていく。

写真=BBM
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