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背中でしっかり見せた「あるべき姿」 ヤクルト・青木宣親/チームリーダーの1年

 

今季は107試合に出場して打率.317、18本塁打、51打点をマークした青木


 今年1月に38歳を迎えた青木宣親に、主将という新たな肩書が加わった。昨秋、首脳陣が新体制となり、高津臣吾監督から「お前じゃないとダメだ」と指名された。球団では、2008年の宮本慎也に並ぶ、最年長の主将が誕生した。

 指揮官は「彼は肩書を与えなくても、チームを引っ張ってくれるとは思うけれど」と信頼しているが、主将という“立場”を与えることで、チーム内での立ち位置を明確にし、青木がよりリーダーとして力を発揮できるように配慮した。

 もちろん青木は、「今までの自分の言動や行動を見て、キャプテンに指名してくれたと思っているので、自分らしくやるのが一番大切。周りの選手、スタッフに対して良い影響を与えられるようにしたい」と意気込んだ。プレーで、そして背中で、普段の立ち居振る舞いから練習中、試合にいたるまで、あらゆる場面で万人の手本であり続けた。

 ひたむきな姿勢は、成績にも表れた。38歳となっても、打率.317でリーグ3位に食い込み、本塁打もキャリアハイの20本に迫る18本塁打。外野の守備に就けば、投手を鼓舞し、ベンチでも若手に負けじと声を枯らす。そんな青木の姿を見て、20歳の村上宗隆濱田太貴がベンチの最前列で声を出し、チームを勝利に導く一打を放つ。青木がつくり、そして見せてきた選手としてのあるべき姿は、確実に継承されている。

写真=BBM
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