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阪神 大山悠輔が20年シーズンに飛躍した2つの要因とは?

 

自分の打撃を高めていくことが、チームを勝利に導くこと。その自覚を持ってすでに21年に向け始動している大山


 四番打者として、新キャプテンとして16年ぶりのリーグ優勝へ導く覚悟は十分だ。12月28日に阪神大山悠輔が自主トレを公開。早くも2021年に向け調整を行っている。「チームのためになるのが打点だと思っているので、その数はこだわりたい」と21年にかける思いを語った。

 20年シーズンは28本塁打でリーグ2位タイ。85打点でリーグ3位と結果を残した。その要因として打撃の中で2つポイントをつかんだことがあるという。1つ目は、「準備を入念に行う」ということ。相手投手の傾向などをしっかりと頭に入れて打席に向かう準備をすることで積極的になれた。「いっぱいいっぱいのときは何でも振ってしまったり、何とか当てようとして小さくなって猫背の構えになったいたりしていました。(20年シーズンは)準備ができていることによって初球から思い切り振りにいける状況が自然と出来上がっていました」と振り返る。

 もう1つはミートポイントを複数持つ打撃が出来上がったことだ。これは指揮官のひと言がヒントになったという。

「ある日、打撃練習のときに矢野(耀大監督)さんから『練習のときに気持ちのいい打撃ばかりをするのではなく、苦しい打ち方の練習など取り入れたらどうだ』というようなことを言われました。そこから打つときの打撃ポイントを近づけて打ったり、座った状態で打ったりとさまざまな工夫を練習の中でするようになりました。この練習により、自分のミートポイントがいくつか増えたという感じです」

 ミートポイントが増えたことが、打席での余裕に繋がっていった。インコースの球を詰まりながらもライト前に打ったときなどは、打撃の幅が広がったと感じているという。だがここで終わりではない。

「超えるのは昨日の自分」が座右の銘の大山。さまざまな練習にトライしながら日々自分を高めていっているだけに、21年の打撃はさらに飛躍していくに違いない。

写真=BBM
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