週刊ベースボールONLINE

編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

ロッテ・藤原恭大が変えることと変えないこと

 

積極性が光る打撃が武器。ロッテ藤原恭大が飛躍を期す


 昨年の秋季練習中に力強く発した。

「このオフが勝負です」

 高卒2年目の昨季は、主力が相次ぎ新型コロナウイルスに感染した10月に一軍緊急昇格。一番・左翼で出場した同14日の楽天戦(ZOZOマリン)で初球を振り抜き、右翼席へプロ1号となる先頭打者弾をマーク。2日後の16日の日本ハム戦(ZOZOマリン)でも初球を一閃して2本目の先頭打者アーチを描いた期待の若武者が、高卒3年目の今季へ確かな意識を持って挑む。

 それは技術以前の話だ。2018年秋のドラフト直後から体重増を掲げていた藤原恭大だが、「あまり変わっていないんですよね……」と大阪桐蔭高時代から2、3キロしか変わらず「戦い抜く体をつくっていきたい」という。

「プロは長丁場。143試合もある。その中で、力負けしている自分が戦う中で、単純にパワーをつけることに加えて、体を大きくという思いがある。大きくするだけでなく、体幹も強くして。だから、このオフに作っていきたい。オフシーズンのほうが大事になると思っています」

 一方で“変えない”こともある。それが、最大の武器である積極性。昨季、2本の先頭打者弾を含む3本塁打はいずれもファーストストライクだ。

「1打席にストライクは3球しかない。積極的にいくのが僕のスタイル」。

 26試合出場で放った25安打のうち、3割を占める8本がファーストストライクとあって「相手も分かっていると思う」と言うも「スタイルは変えない」と頼もしい。今季は堂々のレギュラー候補に挙がる21歳。スケールアップした積極果敢な姿勢で打線を活気づけ、2021年を飛躍のシーズンとしてみせる。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング