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田中将大は通算99勝…現役100勝投手は何人? 最も多く在籍しているのはどのチーム?

 

NPBでは通算99勝の楽天・田中将(代表撮影)


 古巣楽天への電撃復帰した田中将大は、日本時代の通算成績が99勝35敗。節目となる100勝まであと1つにまで迫っている。田中の実力ならば、今季中に記念すべき100勝目を挙げるだろう。では、現役で100勝以上を記録している投手は何人いるのだろうか? また、最も多く100勝投手を擁しているチームはどこなのだろうか?

現役100勝投手はわずか11人


現役ではトップの通算173勝を挙げているヤクルト・石川


 通算100勝以上を挙げている現役投手は以下のとおり。

石川雅規(ヤクルト)487試合 173勝171敗
涌井秀章(楽天)437試合 144勝132敗
和田毅ソフトバンク)270試合 138勝71敗
内海哲也西武)328試合 134勝103敗
岸孝之(楽天)301試合 132勝84敗
・金子弌大(日本ハム)376試合 129勝88敗
松坂大輔(西武)218試合 114勝65敗
能見篤史オリックス)443試合 104勝93敗
大竹寛巨人)372試合 102勝101敗
菅野智之(巨人)196試合 101勝49敗
中田賢一阪神)297試合 100勝79敗

 2021年2月時点で現役100勝以上の投手はわずか11人。現役通算最多勝利はヤクルトの石川で173勝。今季でプロ20年目、41歳になるベテランは、昨季はわずか2勝と振るわず。200勝まで残り27勝まで迫っているため、今季の巻き返しに期待したい。

 現役2位が昨季リーグ最多勝を飾った楽天の涌井。ここ数年は不振だったが、見事な復活を遂げた。今年の楽天は田中将大が復帰し、12球団最強といっても過言ではない先発陣を形成している。涌井が昨季同様の活躍をすれば、2013年以来となるリーグの頂点も見えるだろう。

 現役では3番目に多い138勝を挙げているソフトバンクの和田は、日本球界復帰から今年で6年目。復帰した年にいきなりリーグトップの15勝と活躍し、昨季も8勝でチームのリーグ優勝、日本一に貢献した。138勝を挙げながらも負け数は71と、勝率の高さも目を引く要素だ。

 石川に和田にと、やはり100勝以上の投手には今季40歳以上のベテランが多い。その中に目立つのが31歳ながらすでに101勝を挙げている菅野智之だ。2020年は日本プロ野球新記録の「開幕投手13連勝」を含む14勝を挙げて大台に到達歳。プロ8年で100勝超えと驚異的なペースで白星を積み重ねており、順調なら中尾碩志藤本英雄堀内恒夫に次ぐ巨人生え抜き4人目の200勝投手も夢ではない。ただ、再びメジャー挑戦する可能性もあり、日本球界最高の投手がメジャーでどこまで通用するのかも見てみたい。

今季で楽天が100勝以上投手3人になる可能性も


楽天は涌井、岸(写真)が通算100勝以上を挙げている


 100勝以上を挙げている現役投手11人を所属チームごとに分けると以下のようになる。

●ヤクルト 石川雅規 

●巨人 大竹寛、菅野智之

●阪神 中田賢一

●ソフトバンク 和田毅

●西武 内海哲也、松坂大輔

●楽天 涌井秀章、岸孝之

●日本ハム 金子弌大

●オリックス 能見篤史

 巨人と西武、楽天の3チームが2人で並んでいる。ただし、先述のように楽天は通算99勝の田中将大が今季で100勝目を挙げる可能性は高く、その場合は100勝以上が3人で12球団最多となる。他に、今季100勝に到達する可能性があるのは、現在95勝の阪神・西勇輝だが、仮に西が100勝となった場合でも中田と西の2人となり、楽天には及ばない(田中が1勝もできない可能性もゼロではないが……)。ちなみに、巨人は昨季まで107勝の岩隈久志がおり、12球団最多の3人だったが、現役を引退したため、大竹と菅野の2人だけになっている。

 100勝以上を挙げている現役投手は11人と少ない。200勝は当然だが、プロの世界で100勝を挙げるのもそう簡単ではないのだ。果たして現役100勝以上の投手が今後どこまで数字を伸ばすのか、この中から次の200勝投手が誕生するのか、今後の活躍に期待したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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