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【パ6球団分析】見たことない投法? 変則投法で活躍を期す投手たち

 

 独特の投球フォームは打者を翻弄する上で大きな武器になる。「マサカリ投法」の村田兆治、「トルネード投法」の野茂英雄、投球する際に捕手を見ない岡島秀樹などは球界を代表する投手として名を刻んでいる。以下の選手たちも変則フォームを武器にして活躍を期す。
※数字は昨季の成績


楽天・牧田和久
※52試合登板 2勝2敗2セーブ22ホールド、防御率2.16

 地面スレスレのアンダースローから、緩急自在の投球で凡打の山を築く。フォームにも強弱をつけて打者のタイミングを崩すなど高度な投球技術は健在。石井一久新監督の下、今季もセットアッパーでフル稼働する。


ソフトバンク・板東湧梧 ※15試合登板 2勝2敗2ホールド、防御率2.56

 プロ入り前はオーソドックスなフォームだったが、昨年5月に当時の久保康生二軍投手コーチの勧めもあり、トルネード気味のフォームに変更。直球の威力が増し、一軍デビューを果たすと、救援で安定した投球を披露した。手術した右ヒジの回復から、さらなる大化けの可能性を秘めている。


ロッテ・山本大貴 
※12試合登板 0勝0敗、防御率2.63

 テークバックの際に左手を折りたたんで投げる出どころの見づらい「猫だまし投法」で打者を幻惑する。3年目の昨季は救援で自己最多の12試合登板と手応えをつかんだ。「勝利の方程式」に食い込みたい。


西武・森脇亮介 
※47試合登板 7勝1敗1セーブ16ホールド、防御率1.35

 左足を上げた後、棒立ちのような状態になってから一気に腕を振る独特な投球フォーム。快速球にカーブ、フォークの精度が高く抜群の安定感を誇る。球界を代表するリリーバーへの階段を駆け上がる右腕はタイトルも十分に狙える。


日本ハム・鈴木健矢 
※11試合登板 0勝1敗、防御率7.94

 左足を高く上げた際にグラブを上に掲げ、テークバックの右腕は下に垂らして一本足で立つ「フラミンゴ投法」。新人の昨季は即戦力の呼び声が高かったが、救援で結果を残せなかった。制球力を磨いて一軍に定着したい。


オリックス・中川颯 
※新人

 ドラフト4位で入団したサブマリン右腕。184センチの長身から上体を倒して沈み込み、右ヒジをムチのようにしならせたアンダースローで打者の懐にどんどん投げ込む。先発、救援と起用法は幅広い。新人王争いのダークホースになる可能性が。

写真=BBM
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