週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

ダルビッシュ有は3勝、斎藤佑樹は3敗…田中将大に最も投げ勝っている投手は?

 

 8年ぶりの日本球界・古巣復帰となった楽天田中将大。渡米前は172試合に先発登板し、99勝35敗と圧倒的な成績を残している。では、メジャーに渡る前の7年間で、田中に最も多く投げ勝った投手は誰なのだろうか?

田中から3勝を挙げている天敵とは


日本ハム時代のダルビッシュ


 2007年から2013年までの7年間で、田中に投げ勝ち、白星を記録した投手は全部で25人いる。この25人のうち田中から複数の勝ち星を挙げている7人を、勝ち星が多い順に並べてみた。

●3勝……ダルビッシュ有岸孝之

・ダルビッシュ有が勝利した試合
2007年9月19日
2007年9月26日
2011年7月20日

・岸孝之が勝利した試合
2008年7月5日
2010年6月22日
2011年9月17日

 田中から最も多く投げ勝っているのはダルビッシュと岸の2人。ともに3勝を挙げている。ダルビッシュは田中のルーキーイヤーである2007年に2回投げ勝っており、レンジャーズに移籍する2011年にも緊張感のある投手戦を見事に制した。ダルビッシュはMLB所属のため、現役のNPB所属選手で田中から3勝を挙げているのは岸のみとなる。いわば「天敵」ともいえるわけだが、現在は田中と同じ楽天所属。とはいえ、いつか再び投げ合うシーンを見たいところだ。

●2勝……武田勝成瀬善久涌井秀章帆足和幸大隣憲司

・武田勝が勝利した試合
2008年10月1日
2011年8月7日

・成瀬善久
2008年7月12日
2012年3月30日

・涌井秀章
2007年5月9日
2009年7月3日

・帆足和幸
2009年9月3日
2009年7月3日

・大隣憲司
2010年4月4日
2010年4月18日

 武田、成瀬、涌井、帆足、大隣の5人が、田中に2度投げ勝っている。3勝を挙げている岸もそうだが、2勝の涌井に帆足と、田中は西武の投手に投げ負けている。実際、田中の西武戦の成績は24試合で7勝13敗。勝率.350、防御率3.86でパ・リーグの球団では最も苦戦している。岸と同じく2度投げ負けている涌井も今は同じ楽天の投手。苦しめられた相手が同じチームなのは頼もしいだろう。

 ちなみに、田中がプロ初黒星を喫したのは2007年4月25日のオリックス戦。相手投手は、現在ロッテの投手コーチを務める吉井理人だった。この試合、田中は4回1/3を投げて5失点と打ち込まれて降板している

田中に最も投げ負けているのは……?


日本ハム・斎藤佑樹


 では反対に田中から「最も黒星をつけられた投手」は誰なのだろうか?

 田中が白星を記録した99試合で負け投手となった選手を調べたところ、杉内俊哉渡辺俊介の4敗が最多だった。ソフトバンク時代の杉内は、田中がプロ初白星を挙げた2007年4月18日の試合で敗戦投手になったのを皮切りに、2008年9月11日、2011年は8月20日、同月27日と2試合連続で負けている。渡辺俊介は2009年に3敗し、2012年にも4度目の黒星を喫した。

 杉内に次いで多く負けているのが斎藤佑樹、木佐貫洋、武田勝、吉川光夫ライアン・グリンの5人でいずれも3敗。特に斎藤は甲子園で投げ合ったことからライバル関係といわれていたが、3度対戦して全敗と厳しい結果に終わった。今季再び相まみえることがあれば雪辱を果たしたいところだ。木佐貫は巨人、日本ハム、オリックスと異なる3チームでの敗戦と珍しいケース。外国人投手では日本ハム所属だったグリンが3敗で最多。田中加入前は楽天で先発の一角を担っていた選手だ。

 8年ぶりの日本球界復帰のため、今シーズンは田中と初めて投げ合うという投手がほとんどだ。果たして未対戦の投手は、田中から勝ち星を奪えるのだろうか? 今シーズンの対戦に注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング