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歴代助っ人最速100号はブライアント。では現役で最もハイペースで本塁打を積み重ねる助っ人は?

 


 歴代助っ人の中で最も早く通算100本塁打に達したのが、近鉄のラルフ・ブライアント。来日3年目、246試合での達成だった。では、現役助っ人選手で、本塁打を打つペースが最も速いのは誰なのだろうか? 現役助っ人の試合数と本塁打数を調べてみた。

現役助っ人で本塁打率トップは?


 2021年6月16日現在、NPBで支配下登録されている助っ人外国人野手は31人。この31人の本塁打率(何打数に1本の割合で本塁打を打ったかの指標)を調べ、以下に数字が高い順に並べてみた。

現役助っ人の本塁打率


 本塁打率トップはタイラー・オースティン(DeNA)。403打数で33本塁打、本塁打率は12.21で、現役助っ人では本塁打数最多のバレンティン(ソフトバンク)以上の数字を残している。また、「何試合に1本、本塁打が出ているのか」という指標で見ても、オースティンは「3.42」(3.42試合で1本のペース)。これも31人ではトップとなる。

 2位はバレンティンで本塁打率12.47。シーズン本塁打数を更新した2013年には、本塁打率7.32と驚異的な数字(シーズン記録では歴代最高)を記録。昨シーズン不振だったとはいえさすがの数字を残している。また、バレンティンは歴代9位(326試合)のスピードで100本塁打も達成。今シーズンは復調気配にあり、オースティンを抜き返して本塁打率トップに立つ可能性もある。

 3位はトップのオースティンの同僚であるソト(DeNA)がランクイン。1年目は107試合で41本、2年目は141試合で43本とハイペースで本塁打を量産。2020年には、現役助っ人ではバレンティンを超える321試合で100本塁打を達成した。今季序盤は不調だったが、5月、6月と調子を上げてきており、4年連続で2ケタ本塁打も達成している。

 Top3はいずれも12打数に1本のぺース。4位のマーティン(ロッテ)、5位のレアード(ロッテ)も優秀な数字ではあるが、残念ながらTop3人には及ばないのだ。

DeNA・オースティン


 現在、最もハイペースで本塁打を放っているのはオースティンになったが、3.42試合で1本のペースだと通算100本塁打達成は342試合。今のペースだと、実は326試合のバレンティンや、321試合のソトよりも遅いペースで、歴代最速記録のTop10入りも難しい数字だ。そう考えると、バレンティンやソトの10本塁打達成までのスピードは相当なものだったのだ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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