週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

12球団トップは116三振の佐藤輝明がいる阪神? 今季最も三振しているチームはどこ?

 


 7月10日終了時点で、阪神の佐藤輝明の三振数は116。セ・リーグ2位が82三振、パ・リーグ1位でも90三振なのだから、いかに多く三振しているのかが分かるだろう。では、「チームごと」で見た場合、最も多く三振しているのは佐藤のいる阪神なのだろうか? 各チームの三振数を調べてみた。

三振数トップは今季絶不調の日本ハム


 7月10日終了時点でのチーム三振数を調べ、まずは上位3チームを以下に並べてみた。

●1位 日本ハム……680三振

・三振数上位3人
渡邉諒(66三振)
石井一成(61三振)
西川遥輝(53三振)

 現時点で最も多く三振しているチームはリーグ最下位に沈む日本ハムだ。三振の多いチームは本塁打数が多い傾向にあるが、日本ハムの本塁打数は46で12球団ワースト。とにかく打てないのだ。


●2位 巨人……653三振

・三振数上位3人
岡本和真(65三振)
丸佳浩(57三振)
ゼラス・ウィーラー(53三振)

 2番目に三振が多いのは巨人。主砲の岡本が65三振、中軸の丸とウィーラーも50三振以上を喫しており、セ・リーグではトップの三振数となっている。ただし、12球団トップの日本ハムと異なり巨人の本塁打は12球団最多の108。三振は多いが、それだけ長距離弾も放っているのだ。

●3位 ソフトバンク……619三振

・三振数上位3人
甲斐拓也(90三振)
柳田悠岐(67三振)
栗原陵矢(53三振)

 12球団中3番目に三振が多いのがソフトバンクだ。長距離砲の多いチームではあるが、今季は74本塁打と打線の調子はイマイチ。にもかかわらず三振数は多く、大事な場面で得点できないシーンも目立つ。その結果、現在リーグ4位と低迷している。

 上位3チームはいずれも600三振超え。このペースだと3チームともに年間1000三振に届くだろう。特に深刻な状況の日本ハムは、歴代最多の1234三振(西武が2014年に記録)を上回ることはなさそうだが、それに近い数字になる可能性もあるだろう。

佐藤のいる阪神は意外と少ない?


 三振数が4位以下のチームは以下のとおりだ。

●4位 西武……605三振

・三振数上位3人
スパンジェンバーグ(59三振)
中村剛也(54三振)
山川穂高(51三振)

●5位 阪神……603三振

・三振数上位3人
佐藤輝明(116三振)
梅野隆太郎(64三振)
ジェリー・サンズ(56三振)


●6位 ヤクルト……594三振

・三振数上位3人
塩見泰隆(82三振)
村上宗隆(75三振)
山田哲人(63三振)

●7位 楽天……589三振

・三振数上位3人
辰己涼介(71三振)
茂木栄五郎(62三振)
浅村栄斗(61三振)

●8位 DeNA……586三振

・三振数上位3人
タイラー・オースティン(69三振)
ネフタリ・ソト(64三振)
牧秀悟(61三振)

●9位 ロッテ……583三振

・三振数上位3人
レオネス・マーティン(87三振)
安田尚憲(61三振)
ブランドン・レアード(54三振)


●9位 広島……583三振

・三振数上位3人
菊池涼介(55三振)
ケビン・クロン(47三振)
鈴木誠也(44三振)

●11位 中日……562三振

・三振数上位3人
根尾昂(49三振)
高橋周平(47三振)
木下拓哉(39三振)

●12位 オリックス……551三振

・三振数上位3人
杉本裕太郎(60三振)
紅林弘太郎(50三振)
スティーブン・モヤ(49三振)

 12球団最多の三振数を誇る佐藤輝明のいる阪神だが、意外なことに12球団中5位。とはいえ、佐藤ひとりでチーム総三振数の約2割を占めている計算になる。本塁打も新人左打者最多タイとなる20本と活躍しており、まさに規格外のルーキーだといえる。

 セ・リーグ首位の阪神は603三振だが、パ・リーグ首位のオリックスはなんと551三振。12球団で最も三振が少ないのだ。チームで最も多く三振しているのは杉本裕太郎で60三振だが、主砲の吉田正尚が18三振しかしていないため、他球団よりも圧倒的に少ない三振数となっている。現時点で、最も三振を奪うのが難しい強打者だろう。

 現時点で、最も三振しているチームは日本ハムだった。今季は開幕から本塁打が出ない試合が続くなど苦しんでいる日本ハム。投手陣は先発、リリーフと奮闘している選手が多く、打線の援護があればさらに勝てる試合は増えるはずだ。後半戦での巻き返しに期待したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング