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日本ハムが一番多い!? ソフトバンク以外で「日本一経験のある選手」は何人いる?

 

 ソフトバンクは、過去10シーズンで計7度も日本シリーズを制覇。現在も4連覇中で、毎年日本一が変わっていた2011年以前とはまったく異なる状況だ。これだけ長い間ソフトバンクばかりが日本一になると、日本一経験のある他チームの選手はどんどん少なくなってしまう。では、実際にソフトバンク以外で「日本一経験のある選手(日本一時にチームに在籍していた選手)」は現在何人いるのだろうか?

2016年に日本一の日本ハム


2016年の日本シリーズで広島を破り、胴上げされる栗山監督


 今回は、現在ソフトバンクに在籍している選手と、ソフトバンクで過去に日本一を経験した後に他チームに移籍した選手を除いた「日本一経験選手」を調査。その結果、各チームの日本一経験者は以下のようになった。

日本ハム……23人

斎藤佑樹(2016年)
加藤貴之(2016年)
上沢直之(2016年)※一軍出場なし
上原健太(2016年)
宮西尚生(2016年)
井口和朋(2016年)
石川直也(2016年)
清水優心(2016年)
鶴岡慎也(2006年)
石川亮(2016年)
杉谷拳士(2016年)
中田翔(2016年)
中島卓也(2016年)
渡邉諒(2016年)
高濱祐仁(2016年)※一軍出場なし
平沼翔太(2016年)※一軍出場なし
谷口雄也(2016年)
大田泰示(2009、2012年 ともに巨人在籍時)
西川遥輝(2016年)
近藤健介(2016年)
松本剛(2016年)
淺間大基(2016年)
姫野優也(2016年)※一軍出場なし

 一軍出場はなかったものの、チームが日本一を決めた年に在籍していた選手を含めると、最も人数が多いのは日本ハム。ソフトバンクを除けば直近の2016年に日本一になっているため、当時の日本一経験メンバーが多く残っているのも大きい。

2013年日本一の楽天には15人


2013年の日本シリーズで胴上げ投手となった楽天田中将大


●楽天……15人

岸孝之(2008年 西武在籍時)
則本昂大(2013年)
涌井秀章(2008年 西武在籍時)
塩見貴洋(2013年)
田中将大(2013年)
釜田佳直(2013年)
辛島航(2013年)
福山博之(2013年)
森雄大(2013年)※一軍出場なし
炭谷銀仁朗(2008年 西武在籍時)
藤田一也(2013年)
横尾俊建(2016年 日本ハム在籍時)
銀次(2013年)
島内宏明(2013年)
岡島豪郎(2013年)

 次に多いのが楽天。2013年の日本一メンバーに加え、西武で日本一を経験している選手も多い。

●巨人……8人

鍵谷陽平(2016年 日本ハム在籍時)
田中豊樹(2016年 日本ハム在籍時)
坂本勇人(2009、2012年)
中島宏之(2004、2008年 ともに西武在籍時)
陽岱鋼(2006、2016年 ともに日本ハム在籍時)※06年は一軍出場なし
亀井善行(2009、2012年)
石川慎吾(2016年 日本ハム在籍時)
立岡宗一郎(2012年)※一軍出場なし

ロッテ……8人

レアード(2016年 日本ハム在籍時)
荻野貴司(2010年)
角中勝也(2010年)
岡大海(2016年 日本ハム在籍時)
大嶺祐太(2010年)
唐川侑己(2010年)
美馬学(2013年 楽天在籍時)
西野勇士(2010年)※一軍出場なし

 巨人、ロッテが8人で並んでいる。ロッテは2010年の日本一メンバーが中心。一方の巨人は日本ハム在籍時に日本一となった陽岱鋼など、他チームで日本一を経験した選手が多い。

最も古い日本一経験は2004年


2008年、中心選手として西武を日本一に導いた中村剛也


中日……7人

谷元圭介(2016年 日本ハム在籍時)
山井大介(2007年)
大野奨太(2016年 日本ハム在籍時)
藤井淳志(2007年)
平田良介(2007年)
福留孝介(2007年)
福田永将(2007年)※一軍出場なし

●西武……7人
松坂大輔(2004年)
内海哲也(2009、2012年 ともに巨人在籍時)
吉川光夫(2016年 日本ハム在籍時)
武隈祥太(2008年)※一軍出場なし
中村剛也(2004、2008年)
栗山巧(2004、2008年)
木村文紀(2008年)※一軍出場なし

 中日と西武は7人。中日は2007年に日本一を経験したベテランがまだ多く残っている。西武は12球団中最も古い、2004年の日本一メンバーが3人残っている。そのひとりである松坂は今季限りでの引退を表明。2004年の西武日本一を知る選手は中村と栗山だけになる。

長らく日本一になっていないチームは……


●広島……4人
一岡竜司(2012年 巨人在籍時)
菊池保則(2013年 楽天在籍時)
三好匠(2013年 楽天在籍時)
長野久義(2012年 巨人在籍時)

ヤクルト……3人
高梨裕稔(2016年 日本ハム在籍時)
太田賢吾(2016 日本ハム在籍時)※一軍出場なし
嶋基宏(2013年 楽天在籍時)

阪神……2人
糸井嘉男(2006年 日本ハム在籍時)※一軍出場なし
チェン・ウェイン(2007年 中日在籍時)※一軍出場なし

オリックス……1人
増井浩俊(2016年 日本ハム在籍時)

DeNA……1人
中井大介(2009、2012年 ともに巨人在籍時)

 広島以下、長らく日本一のない5球団はいずれも他チームで日本一になった選手。このうち、阪神の糸井とチェンは日本一になった年は一軍出場はなし。事実上、「誰も日本一を知らないチーム」なのだ。もし、今季リーグ優勝して日本シリーズに進んだ場合、「日本シリーズの戦い方を誰も知らない」ことがハンディになるかもしれない。

 ソフトバンク以外での「日本一経験選手」は全部78人。2016年日本一の日本ハム、2013年日本一の楽天に、まだ日本一経験選手は多く残っている。しかし、それ以外のチームで日本一経験選手は少なく、楽天の前年、2012年に日本一となった巨人でさえ、日本一の舞台に立った選手は生え抜きではチーム内に2人しかいない。それだけソフトバンクが他を圧倒しているということだ。今季はリーグ4位と苦しんでいるが、まだ日本一5連覇の道は残されているソフトバンク。今年も日本一に君臨すれば、他チームの日本一経験選手はさらに少なくなるだろう。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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