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秋広優人、及川雅貴、石川昂弥…セ・リーグ6球団 キャンプ「最注目選手」は?

 

近付く球春到来――。まもなく春季キャンプがスタートするが、セ・リーグ6球団の「最注目選手」は誰か? キャンプで目の離せない選手を見ていこう。

読売ジャイアンツ



 楽しみな若手が数多く一軍スタートとなったが、この「大物」もそのひとりだろう。高卒2年目を迎える秋広優人だ。昨季も春季キャンプの途中で一軍に昇格、一時はレギュラー争いを繰り広げるなど注目を集めた。身長2メートルの左の大砲候補は、今季からかつて松井秀喜が背負っていた背番号「55」を受け継ぐ。自主トレは長距離砲としての心得を学ぶため、中田翔に同行を志願してレベルアップに励んだ。次世代の主役候補として飛躍のきっかけをつかむことができるか。

阪神タイガース



 昨季中継ぎで39試合に登板した及川雅貴。高卒3年目となる今季、先発に挑戦する。高橋遥人がオフに左ヒジのクリーニング手術を受け開幕に間に合うか微妙な状況で、先発左腕は今のところ伊藤将司のみ。そこに果敢に挑戦するため、及川は順調に自主トレをこなしてきた。キャンプ初日からブルペンで投げられる肩も出来上がってきた。そこに長いイニングを投げるためにカーブ、チェンジアップも習得中で、もし使えるようならば先発として大化けする可能性もある。2月1日から若手左腕のピッチングに大注目だ。

東京ヤクルトスワローズ



 昨季は高卒ルーキーながら4月に一軍初昇格。マスクをかぶることはなかったが、代打で一軍出場を果たした。高校2年秋に転向したこともあり、捕手の経験はまだ数年。ファームで実戦を積み重ねた。持ち味は勝負強い打撃で、ファームではチーム2位の8本塁打を放った。また、フレッシュオールスターでも本塁打を放ち、最優秀選手賞を受賞するなどスター性も兼ね備えている。春季キャンプは初の一軍スタート。先輩・奥川恭伸との“星稜バッテリー”結成にも注目が集まる。将来の正捕手候補が、この1カ月でどんな成長を見せるのか目が離せない。

広島東洋カープ



 昨季のチーム規定投球回到達投手はいずれも右腕。先発の柱となりうる左腕の出現が待たれるが、床田寛樹高橋昂也など候補者はいる。プロ3年目を迎える玉村昇悟もその1人だ。昨季序盤に一軍デビューを飾り、先発で17試合に登板。足掛かりを築いたが、4勝7敗と負けは先行した部分を含めて課題は浮き彫りとなった。先発ローテションに一角を担い、しっかりと結果を残すためにも、今オフ、球界を代表するベテラン左腕・ソフトバンク和田毅の下に弟子入り。「練習量がすごい。知識、体の使い方はすごく勉強になりました」と、40歳を超えてもなお第一線で腕を振る大先輩のすごさを目の当たりにして、たくさんの学びを得た。ムダな動きを省けば、長いイニング投げられる。あとは実戦でのアウトプットだ。

中日ドラゴンズ



 ファンの誰もがこの選手のブレークを願っている。今季で3年目を迎える背番号2、石川昂弥だ。ルーキーイヤーの2020年は一軍で初打席初安打を飾るなど14試合に出場したが、昨年は出番なし。6月末にウエスタン・リーグの阪神戦(鳴尾浜)で死球を受けて左尺骨骨折、そのまま無念のシーズン終了となった。それでも将来の四番候補という評価に変わりはない。今季から就任した中村紀洋打撃コーチも「いいものを持っている」と太鼓判を押している。3年目にして初の一軍キャンプスタートも決定。立浪和義監督も「やらなければいけない選手」と期待を寄せている。

横浜DeNAベイスターズ



 高卒ながら一軍キャンプメンバーに抜てきされたドライチ・小園健太に注目が集まる。基本的には育成に主眼が置かれたメニューが組まれるが、三浦大輔監督は「育成なら宜野湾(一軍)でもできる。主力投手のボールを間近で見て感じてほしい。一軍のキャンプを肌で感じてもらいたい」と語り、18歳右腕に大きな期待を寄せる。紅白戦、オープン戦など実戦デビューは先になるが、ブルペンでの投球は行う見込み。今永昇太大貫晋一ら実績のある先輩からあらゆることを吸収し、成長につなげたい。

写真=BBM
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