試合終了まで入場規制
習志野高と銚子商高による伝統校対決。柏の葉公園野球場は外野席まで埋まり、試合開始後は、入場規制がされた
過去に千葉県勢の全国制覇は3度。習志野高は1967、75年夏、銚子商高は74年夏に深紅の大優勝旗を手にしている。習志野高と銚子商高による千葉県大会3回戦(7月15日)。高校野球ファンには、見逃せない好カードだ。伝統校同士の対戦を前に、早朝から柏の葉公園野球場は、大変な盛り上がりを見せていた。
9時の試合開始30分前にはネット裏、内野席が埋まり、外野芝生席にも人があふれていた。試合開始と同時にチケット販売が中止され、入場できない観客が球場周辺を取り囲んだ。
先試合開始と同時に当日券の販売は中止。ゲーム終了後まで入場できない観客が球場周辺を取り囲んだ
大会関係者も「記憶にないですね(苦笑)。前売りチケットは球場指定ではない(4回戦までは全球場共通券。5回戦以降は球場別のチケット販売)ので、お客さんがどれだけお見えになるかも想像できませんでした」と、目を丸くさせながら、各対応に追われていた。
この入場規制はゲーム中、解除されることなく、試合終了まで続いた。両校の熱戦が期待されたが、習志野高が1回裏に一挙12得点のビッグイニング。2回以降は両校、得点がなく、12対0で習志野高が5回
コールド勝利。大差はついたが、伝統のユニフォームを着た両校選手は最後まで全力プレーを展開した。
文=岡本朋祐 写真=BBM