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【社会人野球】2年目でベストナイン初受賞のENEOS・丸山壮史 来年は「常勝」チームの主将に

 

「任命された責任を感じている」


ENEOS・丸山は2023年の社会人ベストナイン[一塁手]を受賞した[写真=田中慎一郎]


 2023年度社会人野球年間表彰が12月12日、東京都内のホテルで行われた。ENEOS・丸山壮史(早大)は入社2年目で初のベストナイン(一塁手)を受賞した。

「都市対抗で(9年ぶりに)優勝した昨年は、たくさんのENEOSの選手が受賞していたので『今年は自分が取るんだ!』という思いで1年間、プレーしてきました。このような賞をいただけたのは光栄ですが、チームとしては悔しい思いをしたので、来年はまた多くのENEOSの選手が受賞できるように、チーム全体で切磋琢磨していきたいと思います」

 努力の人である。広陵高では3年夏の甲子園で準優勝。背番号15の控えから、試合を重ねるごとに信頼を得て、最後はレギュラー遊撃手として、チームの勝利に貢献した。早大でも地道に練習を重ね、4年時は第111代主将を務めた。大学で野球人生初の大役を務め、社会人では入社3年目で役職が与えられた。

 チームでは一塁手として入社1年目から活躍し、2年目はさらに躍動。5本塁打は年間ランキングで2位、17打点は同2位タイと好成績を残した。侍ジャパンU-23代表では昨年、U-23W杯で3大会ぶり2度目の優勝を経験。今年10月のアジア競技大会(銅メダル)、12月のアジア選手権(金メダル)と、この2年で申し分のないキャリアを積み重ねてきた。

 12月から24年シーズンへ向けた新体制となり、名門・ENEOSの主将を託された。

「任命された責任を感じています。伝統あるENEOSは、勝ち続けないといけない。前向きに、自分らしくやることを、大久保(大久保秀昭)監督は求めていると思います。23年シーズンはうまくいかないことがあり、自分の主将就任が起爆剤、一つのきっかけになれば、と。監督の負けず嫌いに、負けないだけのリーダーシップを発揮していきたいと思います」

「常勝」が求められるチームを預かる主将は、表情を引き締めて、表彰会場をあとにした。

文=岡本朋祐
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