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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!
大島康徳コラム第3回「止めてくれるなおふくろさん!」

 

野球部の集合写真。後列右から4人目が僕です/写真は本人所蔵


心配無用!僕は元気です


 ステージ4のガンを公表してからの反響がものすごい!ブログへのファンの皆さんの温かい応援コメントもそうなのですが、むちゃくちゃ懐かしい人からもたくさんの電話がかかってきました。

 みんな僕が落ち込んでいるんじゃないかと心配してくれているようで、声を聞いてほっとしていただいた後、「いつもと変わらないな」「なんだ、明るいな」と拍子抜けしたように言われる人もいます。

 それはそうですよ!本当に元気なんですから!少しやせましたが、ほかは今までどおりです。皆さんと同じく、いまはシーズン開幕が楽しみで、WBCを見ながらハラハラドキドキの日々を送っています。

 ファンの皆さんのコメントや手紙を読んだり、電話でたくさんの人の声を聞きながら、あらためて僕は出会いに恵まれていたなとしみじみ思います。まるで家族のことのように心配していただいている方も多く、感謝の二文字しかありません。

 不思議なんですよ。僕は不器用なもので、愛想を振りまいたりできない。人見知りも激しいし、用事でもない限り、自分から電話もなかなかできないんです。気が短いところもあるんで、若いころは反発し、生意気を言ったこともたくさんあります。ただ、それでも当時の監督や先輩から、選手をやめてからもすごくかわいがってもらっています。

 中津工高時代の小林昭正監督もそうです。何かと気をかけていただいている。何とか甲子園に連れていってあげられたらよかったんですけど。あの5日間が続いていたらなあ(前号をお読みください)。

 ただ、当時は「甲子園に行きたい!」と思えるまで自分の力も意志も達していませんでした。ただただ、「ハロー!グッバイ!」の精神で・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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