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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム第10回「突然の“クビ宣言”!?」

 

当時の記事です。僕は写真も出てませんが、そんなもんでしょう


二軍で大爆発!


 編集部が『週刊ベースボール』のバックナンバーを検索し、僕の雑誌初登場らしき記事を発見したそうです。昭和45年、1970年だから、入団2年目ですね。7月6日特大号だとか。

 どれどれ……イースタン・リーグ、ウエスタン・リーグ情報のページですね。ウエスタンの阪急戦で「一試合三ホーマーという離れワザをやってのけた」か、すごいね!「阪急ベンチの度肝を抜いた」と、なるほどカッコいいな!「四、五番にすわり、将来の大物と期待されているが、波の荒いのと変化球にもろいのが欠点といわれている」か……若いころは、ずっと同じようなこと言われていた気がするなあ。

 ちょっと気になるところもあるけど、トータルすれば“ベタぼめ”ということにしておきましょう。

 この試合は何となく覚えています。確か、のち“世界の代打男”と言われた阪急(現オリックス)の高井保弘さん、同じく勝負強いバッティングで“必殺仕事人”とも言われた西鉄(現西武)のタクと、ウエスタンのホームラン王争いをしていた気がします。タクとは大田卓司です。同じ大分出身で同学年なんですよ。津久見高の強打者で、彼は甲子園にも出て優勝しています(67年春)。

 ちょっと3人ともタイプが似てるかな。みんな二軍生活が長かったですしね。ただ、僕は遅咲き、遅咲きとよく言われましたし、“苦労人”の印象を持っている人がいるかもしれませんが、この翌年、3年目途中に一軍デビューしたときは、かなり騒がれたんですよ。いまなら昨年の“神ってる”広島鈴木誠也くらいかな。1年間持続できなかったけど、“瞬間風速的”には、あのくらいの騒がれ方だった気がします。その話については、もう少し先にさせてください。

 今回は、前回予告した、サラリーマンにも必ず役立つ(?)“格言”の前に、野球解説者として、いまのプロ野球を見て感じていることからスタートしようと思います。僕のことを“面白い昔話をするオジさん”と思っている人が増えているような気がするもので……。

 まあ、いいんですけどね、読者の皆さんに喜んでもらえたら、ハイ。

衝撃とドラマが必要


 僕が最近の日本球界を見て、ずっと思っていることは、それこそ鈴木のような個性派選手が・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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