週刊ベースボールONLINE

冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム第21回「兄の死(後編)」

 


キヨシから「団長」と呼ばれ


 先週はオールスターゲームがありました。今は交流戦もあってセ、パの選手の対決も見慣れてはきましたが、あれだけのトップ選手が一堂に会すると、やっぱりワクワクします。

 僕は1977年が最初のオールスター出場です。中日はチームがあまり調子よくなかったんで、選手は、ほかに投手の鈴木孝政と捕手の木俣達彦さんだけでした。一番困ったのは、ベンチの座る場所です。すごい選手ばかりですからね。

 ウロウロしていたら、広島山本浩二さんだったか衣笠祥雄さんだったか忘れましたが、「こっちに来い!」って大きな声で呼ばれ、座らされたのが、広島の古葉竹識監督の隣です。すごく怖いイメージがあったんで、自分から話しかけるなんてとてもできない。ガチガチになって座っていたのを思い出します。

 ただ、この性格ですから出場回数を重ねると地が出てきます。ドキドキしていた初々しさはすぐに消え、偉そうにふんぞり返って座り、敵はもちろん、味方もガンガンとヤジるようになってくるわけです。

「打てよ、こら!給料いくらもらってるんや」てな、感じです。

 だって・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング