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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム第86回「大事な忘れ物?」

 

豪快ながら理にかなった柳田のバッティング


涙の引退試合の後で……


 僕の引退試合について書いた回を読んだ愛しのナオミさんに「あなた、あのこと忘れたの!」と言われました。さて、あのことって何だろう? と考えましたが、まったく思いつきません。

「ほら、あなた、私たちを球場に置いて帰っちゃったでしょ!」

「あった、あった! ガハハハ。東京ドームのゲームセンターね!」

 僕ら夫婦にはよくある会話です。僕は非常に忘れっぽいのですが、一度、思い出すと鮮明に思い出します、いや、思い出すこともあります。

 では、ナオミさんの言葉も交えながら回想しましょう。

「今は、家族がセレモニーでグラウンドで花束を渡したりするけど、当時はそういうものはなく、私も息子や知り合いの皆さんとスタンドで見ていたんです」(ナオミさん)

 そうでした。それで試合後、彼女はお世話になった方をお見送りし、球場に戻って僕を探した。一緒に車で帰ることになっていましたから。

「そしたら・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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