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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム「最近は高卒上位指名選手を大事に扱いすぎでは? 横一線のスタートが見たい!」

 

ルーキー時代の田中賢介。僕の監督時代に高卒で入ってきた選手でしたが、光るものがあったので、早くから一軍で起用しました


ドラフトで差をつけ過ぎ?


 僕も新聞を見て初めて知ったんですが、野球殿堂入りの候補者として復活させていただいたようです(エキスパート表彰)。候補者から消えたり復活したりするシステムがあまりよく分からないんですけれども(笑)。僕自身は「何が何でも選んでもらわなきゃ」というまでのものはないんですが、もし選んでいただけるのであれば、名誉なことですよね。

 ただ、選んでいただく立場の人間が、こういう物言いをするのはどうかという感じもありますが、ちょっと評価の基準が分からないようなところもありますよね。「自分が入っていないひがみじゃないか」と取られると困るんですが(笑)。昨年の投票結果を見ても、「何でこの人が上でこの人が下なの?」というところもありますから。人気投票にならないように、本当に野球界に貢献している人を選んでもらいたいと思います。

 あと、その人が亡くなってから選ばれるケースもありますが、それでは、家族の人が誇りに思えるケースはあるでしょうけど、本人には意味ないですから。できれば生前に選んであげてほしいと思いますね。



 さて今週は、大卒のプロ野球選手の特集だということなので、大卒選手と高卒選手というテーマで書いていきたいと思います。

 これに関して、僕が今、一番気になっているのは、大卒や社会人から来た選手は「即戦力」、高卒の選手は「将来性」と、単純に分けて考えられてしまう風潮です。それと、ドラフト順位とか、育成かどうか、というところなどで、ドラフトの時点で差をつけ過ぎる、というところが問題だと思います。もっと、大卒も高卒も、横一線のスタートであるべき、と思いますね。

 今は、主に大卒や社会人の選手と、一部の高卒選手が上位で指名されて、いい契約金と年俸をもらい、下位で指名される高卒選手はだんだん安くなっていって、育成だとかなり安くなる、ということになっています。でも実際、・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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