週刊ベースボールONLINE

斬り込む自在の野球論 川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「ホークス浮上のカギはカワサキ、ホンダ、マツダのエンジン?」

 

日本球界にカムバックした川崎宗則。いきなりのスタメンで勝利に貢献/写真=前島進


世界に“ヤキュウ”が拡散


 今週は早実の清宮幸太郎君でしょ。なんと言っても。

 4月27日、神宮の春季東京大会決勝で日大三高と死闘を繰り広げたよね。史上初のナイター決勝で試合時間が4時間2分、試合終了が22時6分。延長12回サヨナラ勝ちで、しかもスコアが18対17でしょ。高校野球の歴史を変える一戦となったね。清宮はその中で、2打席連続の83、84号を打った。“早実の先輩”じゃないけど、何か持ってるよね。

 お客さんも2万人でしょ。清宮君もそうだけど、高校野球にそれだけの魅力があるということだよね。俺も完成されたプロもいいけど、少し親心で見る未完成の野球も新鮮でいいなって思った。みんな必死だしね。プロの選手も少し見習うというか、みんな高校球児だったんだから、あのころの気持ちを思い出してみてもいいんじゃないかな。

 この放送ってインターネットのテレビ局で100万人以上が見たらしいね。テレビじゃなく、パソコンやスマホで見ていたということだよね。時代の変化を強く感じるよ。

 少し前だけど、4月18日に巨人の三軍対福井エレファンツのジャイアンツ球場での試合を解説をしたんだ。巨人からの依頼だったんだけど、三軍と独立リーグの試合でしょ。それをテレビでやるのかなってびっくりしたら、「いや、インターネット中継をするんですよ」って。結局、この日の試合は8万人くらいが見ていたらしいよ。

 番組中に「オレゴン州で見てます」ってメールが来たんだ。そのとき、ああ、野球というスポーツは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

川口和久のスクリューボール

川口和久のスクリューボール

広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング