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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「ポイントは『清宮にどこを守らせるか』だね」

 

わがあこがれの大倉山シャンツェで清宮が入団会見していた/11月24日。写真=高原由佳


テレ東マニアになりそう?


 もう完全に飽きた! だって面白くないよね。

 わが故郷鳥取で起こった「貴ノ岩事件」さ。俺も最初は、面白がって見てたけど、もうお腹いっぱい。最近は事件そのものより、親方同士や引退したモンゴル人力士の確執にまで話が広がって、何が何だか分からなくなった。

 たださ、相撲界の親方衆って、横綱になったかどうかは別にしても、一度は天下を取った「お山の大将」みたいなもんだよね。仲良くなんてできるわけない。球界だって、200勝以上してるような人たちは、みんな一癖も二癖もあるツワモノさ。そういう人たちが集まれば衝突があって当然。みんな主役で、サポートする脇役がいないようなもんだからね。名球会だってさ……。あ、なんでもない。

 前も一度書いたけど、俺が嫌なのは、こういうことがあると、どこのテレビ局もみんな同じになっちゃうこと。同じ話をコメンテーターや切り口を少〜しだけ変えてやってるだけでしょ。事件に興味ない人はテレビを見なくていいと言われてるみたい。視聴率は大事だと思うけど、テレビ離れが逆に進んじゃう気がするよ。自分の首を自分で締めるというかね。

 唯一の独自路線は、テレビ東京だよね。最近は、俺もかあちゃんも昼間はずっとテレ東さ。アメリカのドラマ「CSI:科学捜査班」から始まって、その後、三流、いや、二流映画をやってるんだけど、意外と面白くてはまっちゃうんだよね。

 球界の独自の路線といえば、何と言っても日本ハム。主力がバンバン移籍しても、まったく平気な顔をしている。大谷翔平が出るタイミングで早実の清宮幸太郎を取ったのもむちゃくちゃ幸運だよね。栗山英樹監督は・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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