リーグ最多犠打4回、通算297犠打を誇る
DeNAのベテラン、
田中浩康。球史に残る犠打職人の1人と言っていいかもしれない。
この日も初回、3回と連続で犠打を成功させ、3打席目、ショートへの内野安打をはさみ、第4打席でもバントのサインが出た。あまりバントを多用しない
ラミレス監督には珍しいが、1球目失敗の後、強攻策も空振りで3バントのサインが出た。
そのシーンがこれだが、さて、ここでクイズです。ボールはどこにあるでしょう。
カチカチカチカチ(タイマーのつもり)。
はい、時間切れ、答えは田中の股の下です。バウンドが股抜きになってしまった1コマです。
なお、ラミレス監督の両親が2004年以来の来日をしていて、この試合も観戦していたのだが、当日ではないが、試合後の囲み取材で、このバントに触れていたので引用しよう。
「父は野球が詳しくないので、ビールを飲んでハッピーという感じ(笑)。ただ母は野球に詳しくて、この間の試合で田中浩がスリーバントを試みて失敗したときに『なぜ2ストライクからバントをさせるの? 打たせればいい』と言われた。そういう考えもあるのだなと思いましたね」
なお、田中は7月24日時点で、その後、2試合に出場しているが、犠打は一度もない。
写真=大泉謙也