センバツ出場校のこれまでの試合を振り返る「センバツ出場校プレーバック」。第32回は特別編で初出場の大崎。 清水央彦監督が導入している名物メニュー「丸太トレーニング」で下半身強化。エース・坂本安司もこれで鍛えた
学校としては初出場だがチームを率いる清水央彦監督は清峰、佐世保実などで全国舞台の経験を持つ指揮官だ。特にこだわりの投手指導には定評があり、清峰時代には
今村猛(
広島)、
古川秀一(元
オリックス)らの育成も手掛けている。
そんな清水監督が導入する練習メニューとして有名なのが「丸太」を使ったトレーニング。下半身強化のみならず両腕で保持することで体幹も鍛えられる優れモノで、ランジやスクワットだけでなく両手で持ち上げて頭上でグルグルと回すなど、その使い方も多種多彩である。
もちろん、選手にとっては決して楽なものではなく、むしろつらくて厳しいメニューの一つなのだが、そんな努力の中から育成されたのが現チームのエース・坂本安司を筆頭とした投手陣だ。となると、カギを握るのは打撃陣か? さて昨秋の九州チャンピオンがひと冬を超えてどう進化したのか――。島民5000人の夢と希望を乗せ、大崎ナインが全国舞台にいよいよ出航する。
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