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全国高校野球選手権大会100回記念

全国高校野球選手権大会第100回記念「珠玉の名勝負&名場面」【1960年代】

 

2018年夏、第100回の記念大会を迎える全国高校野球選手権。週刊ベースボール編集部では、高校野球史に刻まれた熱闘を振り返る『名勝負ランキングベスト100(仮)』を企画・制作中だ。そこで、週刊ベースボールONLINE特別企画として、年代ごとに名シーンを秘蔵写真とともにプレーバックしていく。

1960年代


1969年 第51回全国高校野球選手権大会 決勝


1969年 第51回大会 決勝
松山商[愛媛]0−0三沢[青森]
(延長18回)

 夏将軍・松山商が伝統の力を見せつけた夏だった。初戦からエース井上明を軸に、中村哲の継投を交えながら相手を抑え込み、打線も着実に投手陣を援護。試合巧者ぶりを見せつけながら、後に伝説となる決勝の舞台へとたどり着いた。剛球のエース・太田幸司を擁して東北勢初の優勝を目指す三沢に対し、井上は持ち前の制球力でチャンスを与えない。延長に入ってもスコアボードのゼロ行進が続く。232球を投げ切った冷静なエース右腕の投球と鉄壁の守備で度重なるピンチを防いだ松山商は、太田の262球の熱投の前に得点こそ奪えなかったものの、4時間16分の死闘の末に0対0の18回引き分けへと持ち込み、決勝では史上初となる翌日の再試合で雌雄を決することとなった。翌日の決戦、流れは劣勢を耐え切った松山商に傾き4対2で熱戦に終止符。2日間27イニングに及ぶ激闘を制して、16年ぶり3度目の優勝を果たした。

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