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全国高校野球選手権大会100回記念

全国高校野球選手権大会第100回記念「珠玉の名勝負&名場面」【1980年代】

 

2018年夏、第100回の記念大会を迎える全国高校野球選手権。週刊ベースボール編集部では、高校野球史に刻まれた熱闘を振り返る『名勝負ランキングベスト100(仮)』を企画・制作中だ。そこで、週刊ベースボールONLINE特別企画として、年代ごとに名シーンを秘蔵写真とともにプレーバックしていく。

1980年代


1983年 第65回全国高校野球選手権大会 準決勝


1983年 第65回大会 準決勝
PL学園[大阪]7−0池田[徳島]

 金属バットの反発を最大限に活用したパワー野球を前面に「やまびこ打線」が全盛期を迎えていた1983年夏。「阿波の攻めダルマ」こと、名将・蔦文也監督が率いる池田は82年夏に初の全国制覇を遂げると、83年春も「阿波の金太郎」こと水野雄仁を擁して連覇達成。同夏は史上初の「甲子園3連覇」への期待が高まっていた。準々決勝で優勝候補の中京(愛知)を下して、頂点まであと2つ。ここで立ちはだかったのは大阪の名門・PL学園だった。序盤から打線が水野に襲い掛かり、2回裏に1年生・桑田の本塁打など一挙4得点で主導権を握る。先行逃げ切りを得意としていた池田は、劣勢の中で力を出し切れず、以降も追加点を許し0対7。自慢の打線も桑田の前に5安打と沈黙した。なお、水野はPL学園の四番・清原から4打席連続三振を奪った。「池田」の終焉と「KK時代」の幕開けだ。

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