週刊ベースボールONLINE

“松坂世代”の現状

世代の象徴・松坂大輔は現役続行宣言も、球界から去る“松坂世代”

 

ヒーローインタビューで引退をする松坂世代についても語った松坂


 巨人杉内俊哉、元巨人でBCリーグ・栃木の村田修一、そして横浜高で同期だったDeNAのG後藤武敏。「松坂世代」と言われ、球界のど真ん中を歩き続けた男たちが相次いで引退を表明した。一方で、杉内が引退会見を行った翌9月13日、松坂大輔は数々の伝説を作った甲子園のマウンドに上がった。2006年の西武時代以来の甲子園。阪神打線を手玉に取る投球を見せる。その気迫の投球は切磋琢磨してきた同世代への決意でもあった。

「後藤、村田、杉内が引退を発表した。彼らの分も気持ちを込めて投げた。『僕はもう少し頑張る』という決意表明のマウンドにしたいと思っていた」と現役続行宣言で、5回1失点で今季6勝目。「いいピッチング、いいボールを見せられたと思う」と胸を張った。

 時代が流れ、同学年の「松坂世代」が、一人、また一人と現役を引退していく中、世代の特徴である松坂大輔は最後まで輝き続けたい。

今季6勝目を数々の栄光をつかんだ甲子園でマークした松坂


“松坂世代”現役選手たちの成績


【投手】
松坂大輔(中日)
11試合6勝4敗、防御率3.74

永川勝浩(広島)
19試合1勝0敗5H、防御率5.06

藤川球児(阪神)
50試合4勝3敗2S 20H、防御率2.45

館山昌平(ヤクルト)
4試合0勝3敗、防御率6.75

和田毅(ソフトバンク)
一軍登板なし

久保裕也(楽天)
25試合1勝0敗1S 3H、防御率1.71

久保康友(米独立リーグ)

【打者】
工藤隆人(中日/外野手)
73試合2安打0本塁打1打点、打率.133

實松一成(日本ハム/捕手)
1試合(守備のみ)

渡辺直人(楽天/内野手)
65試合18安打1本塁打10打点、打率.202

梵英心(社会人野球エイジェック)

【今季で引退を表明】
杉内俊哉(巨人/投手)
一軍登板なし

G後藤武敏(DeNA/内野手)
1試合0安打0本塁打0打点、打率.000

村田修一(BCL栃木/内野手)
60試合72安打14本塁打62打点、打率.343

小谷野栄一(オリックス/内野手)
69試合48安打1本塁打17打点、打率.210

矢野謙次(日本ハム/外野手)
18試合3安打0本塁打1打点、打率.188

※成績は9月27日現在

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング