サイドから力のあるボールを投げ込み昨季、プロ4年目にして初めて2ケタ勝利をマークした十亀剣。2016年、さらなる飛躍を期する右腕が息抜きとしているのがショッピング。特に2009年、オランダで創業されたジーンズメーカー「デンハム」がお気に入りだ。トレーニングの合間を縫って同店を訪れたオフのある日に密着した。 取材・構成=小林光男、写真=斎藤豊 取材当日は靴以外、すべてデンハムでコーディネートした
都内有数のおしゃれスポットである代官山にたたずむ一軒の洋服店。オランダのデザイナー、ジェイソン・デンハムが創始者で、大きな裁ちばさみのブランドロゴが目を引くジーンズメーカー「デンハム」が
西武・十亀剣の癒しの場所だ。
「プロ1年目(2012年)、涌井(秀章=現
ロッテ)さんに連れられて来たのが初めてです」
そもそも、一般人離れした体格をしている野球選手にとって、ジャストフィットする洋服を探すのは至難の業。「ズボンを太ももで履いちゃう」と十亀は表現したが、がっちりとした太ももに合わせて選ぶと、ウエストがブカブカになってしまうジレンマに陥る。そこで、涌井に相談した際、「デンハム」を紹介されたというわけだ。
「ストレッチの利いた伸びる素材のズボンもあって、僕の体形にも合います。すごく履きやすいですし、当然デザインも気に入って。チノパンやジーンズなど、僕の持っているズボンの8〜9割はデンハムのモノですよ」
ずらりとデニムが並ぶ店内で、じっくりと商品を物色している十亀
シーズン中も2カ月に1回くらいのペースで訪れる。十亀のサイズも把握している店員に意見を聞きながら、洋服選びに没頭。買い物中は野球のことが頭から離れて気分転換になる。その際、「爆買い」してしまうことも多い。
「特に調子が悪いときは憂さ晴らしというか・・・
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