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カープ24年ぶりVへのシナリオと4つのポイント

 

2015年のペナントレースがついに幕を開けた。2年連続でAクラス入りを果たした広島は、黒田博樹の男気復帰でさらに盛り上がりを見せている。黒田、前田健太の両エースで24年ぶりVに挑む今季、巡ってきた最大のチャンスをどう生かすか。優勝へのシナリオは着々と練られている。
文=前原淳、写真=小山真司



 広島の優勝へのシナリオが、見えてきた。チームは2年連続Aクラス入りと着実に成長を示し、選手たちは自信を深めている。昨秋に緒方孝市新監督が就任し、菊池涼介丸佳浩をチームリーダーに指名した。エースの前田健太がポスティングシステムによるメジャー・リーグ移籍を断念し、そこに黒田博樹の8年ぶり電撃復帰も加わった。優勝の機運が高まる中、緒方カープが今、新たなページを開こうとしている。

ポイント1 強力な先発陣


 広島の最大の強みは先発陣だ。開幕から今季最大のストロングポイントである先発の力を前面に押し出して、好スタートを切れるかがひとつのカギとなる。昨季の広島がそうだったように、開幕ダッシュは若いチームに勢いだけでなく、自信も与えてくれるからだ。

 エースの前田に加え、メジャー・リーグで5年連続2ケタ勝利、通算79勝の黒田がいる。メジャー帰りの右腕はオープン戦から力の違いを見せつけ、公式戦初先発でも7回5安打無失点で初白星。実戦負け知らずのままシーズンでも変わらぬ安定感を誇る。2本の大きな柱があることで、大きな連敗は避けられそうだ。彼ら2人に続くのが日本初登板で1安打完封の好投を見せたジョンソンと、大瀬良大地野村祐輔、6番手に福井優也が加わる。

前田、黒田[写真]という大きな2本柱があることで、大きな連敗は避けられそうだ



 福井は、1年目の11年に8勝を挙げながら翌年から成績が下降。昨季復調のきっかけをつかみ、今年は春季キャンプ、オープン戦と結果を残した。復帰の黒田も・・・

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