取材・文=鶴田成秀 高校生のトップ選手が集う中でも、異彩を放っていた。遊撃守備でゴロをさばく動作も、左足の横にグラブを出して素早く一塁送球。基礎の習得のため形にこだわる高校野球では、許されにくいプレーだが、彼が行えば違和感がない。プレーが軽快な証拠だが、「とにかくボールに集中するだけ。そうすれば、自然と打球に対する一歩目が早くなるので」と
平沢大河は淡々と口にする。
甲子園での戦いを見守り、自らも内野手だった
広島・
苑田聡彦スカウト統括部長は守備力に太鼓判を押す。
「高校生No.1。40年近くやっているが、PL学園時代の立浪(和義、元
中日)を思い出す。イレギュラーにも反応して肩、コントロールも良い。早くから上のレベル(一軍)で練習させればもっと、うまくなる」
バットでも魅せた。夏の甲子園で、3本塁打を放って準優勝の原動力となったバットマンにU-18ワールドカップでも大きな期待が寄せられ、先発出場全8試合のうち、三番が4試合、五番が4試合と、クリーンアップに座った・・・
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