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2015ドラフト特集

1位候補多数!12球団・15年のドラフト戦略を探る

 

運命のドラフト会議まで約1カ月と迫った。ペナントレースが最終盤を迎え、来季へ向けた動きも活発化してくる時期。今年は大学生や高校生に1位候補選手が多く、各球団にとってはうれしい悲鳴となっているようだ。ここでは12球団のドラフト戦力を探っていく。

パは実力、素材が十分な大学生投手が上位候補


 圧倒的な強さで連覇を果たしたソフトバンクは、三軍まで抱え、毎年10人前後の新人選手を迎えるだけに、年齢ならびにポジション構成を他球団以上に加味してのドラフトとなる。また、戦力の充実度と育成面を重視する球団運営から、素材の高さを優先した指名が続いている。6月のスカウト会議では仙台大の右腕・熊原健人投手、富士大の多和田真三郎投手とみちのく150キロ右腕などを最上位候補としてリストアップ。また、6月から夏にかけて大分商高の右腕・森下暢仁の評価が上昇したが、U-18W杯後に進学を表明。高校生投手は県岐阜商高・高橋純平が最上位にリストアップされていると見られる。

 昨季の奮闘から一転、下位へと低迷したオリックスのドラフト戦力は最後まで難航しそうだ。即戦力投手の指名が濃厚で明大・上原健太、駒大・今永昇太、県岐阜商高・高橋純平らが候補。瀬戸山球団本部長も「大学・社会人、高校生を含め良い投手であれば積極的に指名はする」と競合もOKの構えを取っている。一方で、数年後を見据えて野手を上位指名する可能性も。上位指名となれば攻守走そろった関東一高・オコエ瑠偉ら、伸びしろがあり、ポテンシャルを秘めた逸材になりそうだ。

長身左腕の明大・上原健太は即戦力としての評価が高く、ドライチ筆頭候補だ



 若手の成長が著しい日本ハムだが、その年の実力No.1選手を指名する球団の姿勢は今年も変わらない。ただ、今年は1位の有力候補に2人の選手が挙げられる。1人は今年のセンバツで活躍した県岐阜商高の本格派右腕・高橋純平だ。スカウト陣の評価も非常に高い。もう一人の候補に挙げられるのが、東海大相模高を甲子園優勝に導いた左腕・小笠原慎之介である。野手では、三拍子そろった中堅手の候補に、関東一高・オコエ瑠偉を1位に予想する声も。ただ、現状を見ると、投手の方が優先順位は高い。

 昨年は有力投手の競合を避け、内野手の中村奨吾を1位指名したロッテ。中村は一軍の戦力になっているものの、チーム防御率はリーグ最下位と投手力に悩まされた。7月に開いたスカウト会議で林信平球団本部長が「投手中心になるだろう」と明かしており、本命は即戦力投手。チーム事情を考慮すれば左腕となりそうだ。そこで明大の上原健太、故障からの回復次第だが、駒大の今永昇太も最後までリストのトップに残るだろう。また、近年の高卒選手の活躍を見ると、7年ぶりとなる高卒投手の1位指名の可能性もありそうだ。

 秋山翔吾森友哉ら若い野手の活躍が目立つ西武だが・・・

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