ここまで今季の記録を振り返ってきたが、来季は、どのような記録が生まれるのだろうか。少し気が早いが、2016年に達成が予想される記録を見てみよう。 ※9月27日時点 野手編・名球会入りが見えてきた4人
今季8年ぶりに古巣に復帰した新井貴浩。プロ18年目を迎える来季、2000安打&300本塁打の大記録達成に期待がかかる
プロ野球史上46人が達成している通算2000安打へ、カウントダウンに入っているのは4選手。世代交代により、出場機会を得るのも容易ではないため、来季に達成できるとは限らないが、達成濃厚なのが
広島・新井貴浩だ。8年ぶりに古巣に復帰した今季はクリーンアップを張るなど、その打棒は健在なだけに、極度の打撃不振やケガさえなければ、史上47人目の金字塔を打ち立てる可能性は高い。また、通算300本塁打も残り13本としており、こちらの記録達成にも期待がかかる。
巨人・
井端弘和、
中日・
荒木雅博は、どれだけ出場機会を得られるかがカギ。
ロッテ・
福浦和也は、代打での出場が続いているだけに、コツコツ安打を重ねたいところだ。
投手編・節目の記録を通過点に
今季は故障もあり7勝止まりだった金子千尋。通算100勝まで残り3勝で来季を迎えるが、当然、100勝で終わる投手ではない
広島・
前田健太が通算100勝に迫っている。2010年から6年連続で2ケタ勝利を挙げている右腕なら来季早々にクリアしそうだ。
オリックスのエース・金子千尋も通算100勝まで残り3勝。今季は右ヒジ手術の影響で開幕が遅れ、シーズン終盤には右肩の違和感で7勝に終わったが、こちらも来季序盤での達成が濃厚。前田、金子ともに当然、100勝で終わる投手ではないだけに200勝へ向け、どれだけ白星を重ねられるか注目だ。
ちなみに、現役最多勝投手は中日・
山本昌、
西武・
西口文也の引退により、
DeNA・
三浦大輔に(172勝)。今年12月で42歳という年齢を考えると、来季の勝利数が200勝達成を左右しそう。“ハマの番長”の勝利数も気になる。