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CSファイナルステージレビュー

ヤクルト14年振り頂点へ!セ・リーグCS ファイナル回顧

 

セ・リーグCSのファイナルステージは大混戦のセ・リーグを制したヤクルトと、4年連続の優勝を逃した2位・巨人の対戦となった。2年ぶりの日本シリーズ進出を狙う巨人に対し、王者・ヤクルトは初戦を落としたものの、先発投手、中継ぎが粘り、自慢の攻撃陣が機能し、第2戦以降3連勝。最高のチーム状態で巨人を撃破し、14年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。次は2年連続日本一をもくろむソフトバンクを蹴落としにかかる。
写真=荒川ユウジ(第1戦、第2戦)、大泉謙也(第3戦)、高塩隆(第4戦)、高原由佳(第4戦)



 真中満監督がシリーズに入っても言い続けた「粘り強く戦う」。それを最後まで続けた結果、日本シリーズへと歩みを進めることになった。

 王手をかけて臨んだ第4戦はまさに今季の「粘り強さ」を象徴するゲーム展開だった。先発の杉浦稔大が5回2失点と粘投すると、6回からロマンをマウンドへ。一死三塁のピンチで代打・アンダーソンには左腕の久古健太郎を投入し無失点で切り抜けた。7回一死で秋吉亮にスイッチするも一死一、二塁で阿部を迎えたところで、信頼するセットアッパー・オンドルセクをマウンドに送ると、フルカウントとした6球目の154キロのシュートで、投手ゴロ併殺に打ち取り執念の継投で0点に抑えた。

「1試合1試合が苦しい中でしたが、シーズン中もこういうゲームを選手が粘って粘って取った試合が多かった」と語った指揮官にはある信念があった。

「短期決戦だからと言って相手のペースに合わせて動かないようにと意識していた。我慢して我慢していつもどおりいきました」

第2戦、シーズン終盤に復帰したが、打撃の調子が上がらなかったバレンティン。しかし、6回に巨人・マイコラスから追加点となる中前2点適時打を放ち勝負を決めた



 全試合で先発全員が5回以上を投げ抜いた。ピンチを招いてもしっかりと持ち場を守らせた結果、今シリーズ先発投手の失点はわずか4。リリーフ陣で失点したのは敗れた初戦でのロマンのみ(2失点)。以降はロースコアの展開ながら盤石な継投で勝利をもぎ取ってきた。完封リレーも2度あった。真中監督は・・・

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