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日本ハムがアリゾナ州のピオリアでキャンプを挙行!これで大谷は投手一本になるゾ!いいことだ

 

開幕5連勝の力はメジャーでも通用する。大谷は海外キャンプでさらに投手として成長しそう/写真=高原由佳


 少し前に、ここで「沖縄キャンプにプロ球団が集まり過ぎ。もうそろそろ海外キャンプを挙行する球団があってもいい」と書いたことがあったが、日本ハムがいよいよ来年、海外キャンプを挙行することになった。なんにせよ、これは慶賀すべきことである。名護キャンプで沖縄キャンプに先べんをつけた球団が、沖縄から海外に真っ先に方向転換というのは、面白いが、また理の当然と言えなくもない。時間の長さというのは停滞につながるのだ。日本ハムはそこを恐れたのだろう。

 直近の海外キャンプは、07年のロッテのオーストラリア・キャンプだが、日本ハムは、アメリカ本土でのキャンプ(アリゾナ州ピオリア)。ピオリアはマリナーズとパドレス(日本ハムの提携球団)のキャンプ地だが、やはり、キャンプ地はアメリカがいい。メジャーの球団に接することができるからだ。

 筆者は、実はひそかに期待していることがある。「これで大谷翔平は、ピッチャーという仕事に目覚め、バッターをあきらめるのではないか」、これである。

 2月中旬までの予定だから、パドレスのメンバーは、まだ集まらない時期だが、日本ハム球団は、パドレスのコーチに少し早めにキャンプ地に来てもらって(当然、それなりの報酬は用意する)、選手をコーチしてもらえばいいのである。また、メジャーに上がるために必死になっている3A、2Aの選手を、日本ハムの若手に見せるのも、いいかもしれない。トータルに見れば、メジャーには届かない、という選手でも、打球の飛距離、投球のスピード、守りの肩の強さと動き、こういった個々の点では、驚くべきものを持っている選手がゴマンといる。こういう選手たちとの出会いは、必ず何ものかをもたらしてくれる。

 大谷ぐらいの体格とスピードの投手はナンボでもいる。また、大谷がコンプレックスを感じてしまうような、ものすごい打球を打つ打者もナンボでもいる。

 この両方を大谷が見たとする。さあどうなるでしょう? フツーの神経の持ち主なら「二刀流なんて、なんというバカなことを考えたのだろう」と、寅さんじゃないけど反正(省)の日々を送ることだろう。いや、この場合、寅さんが、よく間違う反正の方が、ピッタリくる。二刀流なんて「正しいことに反する」のです・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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