週刊ベースボールONLINE


すでに20セーブ以上をマークしたクローザーが続々だが、これは1イニング限定のおかげ。昔は規定投球回に達した抑えがいた!

 

 必要があって、7月7日のプロ野球6試合の結果を調べていて、フト気がついた。全6試合にセーブを記録した投手がいるのだ。どのチームにも力のあるクローザーが存在する現在、これは当然の結果なのだろう。

 とは言っても、そうそうはないのではないかと、そこから10日ほど前までさかのぼって調べてみた。パ・リーグは6月26日から7月5日までの10日間で最低1試合は行われたが、セーブ投手がすべての試合に存在した日はわずか1日。この1日(29日)は1試合のみの開催。しかも、その日、セ・リーグは試合がなかった。この間、両リーグとも試合のなかった日はないから、セ・リーグを調べなくとも、プロ野球で全試合セーブ投手が出たのは先の1日のみ。それも1試合のみの日。やはりオールゲームでセーブ付きの日というのは少ないのである。

 試合が一方的だったり、完投投手が出たり、引き分けがあったりで、なかなかオールセーブ付き試合とはならないようだ。

 7日の話に戻ると、この日セーブをマークした6投手は、

高橋朋己(西武)=21S
増井浩俊(日本ハム)=22S
松井裕樹(楽天)=19S
澤村拓一(巨人)=19S
福谷浩司(中日)=18S
山崎康晃(DeNA)=21S

 見事に20セーブ前後で並んだものである(前半戦を終え最多は増井の25S)。各投手、終わってみれば40セーブ前後の数字をマークする計算になる。まあ、そううまくはいかないだろうが、1イニング限定の現在の起用法なら、すぐ20セーブに到達してしまうこのごろなのである。

山崎康晃[DeNA]は、7月7日の阪神戦[横浜]で21Sをマーク、新人の球団タイ記録を達成したが、昔の抑えに比べれば投げ過ぎではない[写真=小山真司]



 7月20日号の「記録の手帳」で、筆者の千葉功さんが「先発投手が6回まで投げ、7回以降は信頼できる救援投手1人の2人継投はできないものかという気がした」と書いていたが、筆者はこれに同感である・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング