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Vol.22 加藤貴之(新日鐵住金かずさマジック・投手) スタミナと投球術に長ける左腕

 

高卒4年目の昨季はドラフト有力候補だった加藤貴之。チームへ貢献したい思いから2015年も社会人でプレーすることを選択。完成度の高いサウスポーは今年も人気を集めそうである。

 社会人では加入当初は野手をしていた、異色の経歴を持つ左腕。本格的に投手に再転向してから、都市対抗での好投など順調に伸びているように見えたが、今年は春先からある欠点が目に付いた。

 投球フォーム(8.5)はオーソドックス。腕の振りはいいし、ヒジを柔らかく使える。球持ちも良い。だが、私が最も気になる点が、踏み出す右足のつま先の角度だ。本来は捕手方向に真っすぐに踏み出すことが望ましいが、かなり一塁方向を向くことがある。多少、一塁に向いていても構わないが、極端過ぎる。そのために前足が突っ張ってしまって、下半身での体重移動ができなくなる。ぜひ改善してもらいたい。


 ストレート(8.0)は140キロ前後。左投手は右投手に比べて球速は求めないが・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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