出場32校が春の頂点を目指す戦いで、将来性豊かな若者がグラウンドで躍動している。大会No.1投手もアクシデントがありながらも、甲子園のマウンドで圧巻投球を披露。海の向こうからも熱い視線が注がれている。 写真=石井愛子、牛島寿人 
健大高崎高・石垣元気
オール直球で勝負
主役は遅れて甲子園に登場した。第97回選抜高校野球大会で連覇を狙う健大高崎高の最速158キロ右腕・石垣元気は3月23日、敦賀気比高との2回戦で1点リードの9回二死一塁から今大会初登板。5球連続で150キロ超えの直球を投じ、遊飛に仕留めて火消しに成功。今秋ドラフト1位候補の逸材が大会の主役に名乗り出た。
真打ち登場に甲子園がお祭り騒ぎだ。先発した背番号『10』の左腕・下重賢慎が9回二死から四球を出したところで青柳博文監督が継投を決断。一塁側ベンチ前でキャッチボールを行っていた石垣が颯爽とマウンドへ駆けた。
「プレッシャーは感じていなくて、ただ自分が抑えようという気持ちでマウンドに立った。本調子じゃないけど良いボールが投げられると思っていました」
13日に左脇腹を痛めた影響で・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン