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2025ドラフト特集 スカウト最前線【高校生編】

<選抜高等学校野球大会>下重賢慎、池崎安侍朗、織田翔希…スカウト評はいかに? 聖地を舞台にきらめいた球児【投手編】

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春のセンバツ甲子園は1回戦終了時点で、計71選手が登板。視察に訪れたスカウトは、マウンドで力投する投手をどう見たのか。今秋指名候補となる新3年生は当然のこと、新2年生の投手にも熱い視線が注がれた。
写真=BBM
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健大高崎高・下重賢慎/しもしげ・けんしん●2007年9月13日生まれ。182cm87kg。左投左打


躍動した好左腕たち


 1回戦の序盤は最高気温が1ケタ台を記録するなど冷え込む日が続いた。呼応するように出場32校の選手をチェックした12球団スカウトの熱量も上がってこない。高卒プロを狙える実力を備えた3年生が例年よりも少ないからだ。あるスカウトは「逸材たちが、ことごとく地方大会で負けてしまったのか、それとも野球人口減の影響が、いよいよ波及し始めたのか……」と首をひねった。

 例年より有力選手が少ない大会で、一冬を越えてパワーアップした姿を披露したのが健大高崎高の145キロ左腕・下重賢慎だ。昨年の選抜ではベンチ入りできず、初優勝の立役者である佐藤龍月、石垣元気(ともに新3年)の姿をスタンドから見守った。スライダー、カーブと対になるツーシーム、スクリューで横の変化をつけ、打者を幻惑。今大会直前にエース・石垣が左脇腹を痛めた影響で、明徳義塾高戦の先発を任されると10回を3安打1失点で完投勝利。セ・リーグ球団スカウトは「あの長身で制球力が良くて変化球も多彩。体が大きいからまだまだ球が速くなりそう」と評した。

 また、投げ合った明徳義塾高の左腕・池崎安侍朗も右打者の内角を突ける制球力を武器に下重と互角に渡り合った。

 同じ左腕では・・・

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